最近彼氏と昨日映画を見に行った

その映画は恋愛映画だった

私は共感できない映画だった

彼もそうだったらしい

ポップコーンのSサイズと彼はコーラのL、私はウーロン茶のMを頼んだ

会ったときに遠征でのお土産をくれた

パンダのバウムクーヘンだった

こういうマメなところは好きだなって思う

私も最近彼に勉強を教えて貰ったのでそのお礼にと抹茶のクッキーを渡した

そんないいのに。という彼であったが嬉しそうなのが可愛かった

見た後は、2人であんまり共感できなかったねなんて話して

「隣の人めっちゃ泣いてたよ」

「どんな経験したらあの映画で泣けるんだろう」

とか話しながら映画館を後にした

もう時刻は20時を過ぎていたので、夜ご飯にお蕎麦を食べることにした

私は山芋と梅肉の冷たいお蕎麦

彼は温かいかけうどんの大盛りを頼んでいた

「七味入れるとおいしいよ」

「ええ入れたことないけど入れてみる」

「ほんとだおいしい」

 

地下鉄に向かった

いつもは改札口の中まで入って私が電車に揺られて消えていくまで見守っていてくれるのに今日は改札口の前でじゃあねとお別れをした

「別れの匂いしたね笑」と私は彼にラインを打った

ホームの階段を下りきったところで後ろから階段をドタバタ下りる音がした

彼だった

「俺も同じこと思った」

「別れの匂いした。もう会えないと思って今来た」

「○○ちゃん別れたらもう会ってくれないでしょう?」

私の駅まで彼と電車に揺られた

目の前にいるのにLINEでメッセージをした

「別れる感じ?」

「わかんない」

「俺は別れたくないよ」

 

 

返信できなかった

 

 

最近は好きと言われても「好き」と返せなかった

嘘をつくのは得意なはずなのに、こういう時嘘をつけない

 

私の最寄り駅で2人で話し合った

 

お互い泣いた

 

どうせ別れるなら今のうちに離れておいた方が苦しくないはず

 

今は○○ちゃんのことがただ好きだよ

 

この先なんてどうでもいいんよ

 

その時はその時だから

 

その運命は変えられないから

 

出会わなければよかったなんて思わないで

 

本気で好きにならないようにお互いしてた

 

知らなかった

 

全く逆な2人なのにそこは同じだったのね