今朝のこと




『ココちゃん。昨日の研修で見た動画なんだけど…この動画ココちゃんにも見てほしい。』



ってタマが自分の携帯を渡してきた



このブログを読んでくれてる

みんなにも見て欲しいんだけど

めっちゃ長いから文字に起こしました。

何回かに分けてアップするので

暇な時にでも見て下さい。



男でも女でもいいです



特に



不倫してる人

不倫してた人

父であり

母である

子供を持つ

世間一般で『親』と呼ばれている

シタ側の方



そんな人にこそ

この文章を読んで欲しいと思います。



どう捉えるかは

読み手の自由

人それぞれなので

別に何とも思いませんが


我が家…

特にタマにとっては

再度考えを改めさせられる

そんな内容のお話でした。






僕が3歳のとき

父が亡くなり

その後は母が

女手ひとつで

僕を育ててくれた


仕事から帰ってきた母は

疲れた顔も見せずに

晩ごはんをつくり


晩ごはんを食べた後は

内職をした


毎晩遅くまで

やっていた



母が頑張ってくれていることは

よくわかっていた


だけど僕には

不満もいっぱいあった


僕が学校から帰ってきても

家には誰もいない


夜は夜で 母は遅くまで内職

そんなに働いているのに

わが家は裕福じゃなかった


遊園地にも

連れて行ってもらえない


ゲームセンターで遊ぶだけの

小遣いももらえない


テレビが壊れた時も

半年間 買ってもらえなかった


僕はいつしか

母にきつく当たるようになった


『おい』とか

『うるせー』とか

なまいきな言葉を吐いた

『ばばあ』と

呼んだこともあった


それでも母は

こんな僕のために

頑張って働いてくれた


そして

僕にはいつもやさしかった



小学校6年のとき

はじめて運動会に来てくれた


運動神経が鈍い僕は

かけっこでビリだった


悔しかった


家に帰って母はこう言った



『かけっこの順番なんて

気にしなくていい

おまえは素晴らしいんだから』



だけど僕の悔しさは

ちっともおさまらなかった



僕は学校の勉強も苦手だった

成績も最悪


自分でも劣等感を感じていた


だけど母は

テストの点や通知表を見るたびに

やっぱりこう言った



『大丈夫 おまえは素晴らしいんだから』



僕には なんの説得力も

感じられなかった


母に食ってかかったこともあった



『何が素晴らしいんだよ!?

どうせ俺はダメな人間だよ』



それでも母は

自信満々の笑顔で言った



『いつかわかる時が来るよ

おまえは素晴らしいんだから』



僕は中学2年生になったころから

仲間たちとタバコを吸うようになった


万引きもした


他の学校の生徒とケンカもした


母は何度も学校や警察に

呼び出された


いつも頭を下げて

『ご迷惑をかけて申し訳ありません』

と あやまっていた



ある日のこと


僕は校内で

ちょっとした事件を起こした


母は仕事を抜けて

学校にやって来て

いつものようにあやまった



教頭先生が言った

『お子さんがこんなに“悪い子”に

なったのは ご家庭にも原因

があるのではないでしょうか』



その瞬間 母の表情が変わった



母は明らかに怒った眼で

教頭先生をにらみつけ

きっぱりと言った



『この子は悪い子ではありません』



その迫力に驚いた教頭先生は

言葉を失った


母は続けた


『この子のやったことは間違っています

親の私にも責任があります

ですがこの子は

悪い子ではありません』



僕は思いきりビンタを食らったような

そんな衝撃を受けた


僕はわいてくる涙を抑えるのに

必死だった


母は

こんな僕のことを

本当に素晴らしい人間だと

思ってくれていたんだ


あとで隠れて

ひとりで泣いた



翌日から僕は

タバコをやめた


万引きもやめた


仲間たちからも抜けた



その後

中学校を卒業した僕は高校に入ったが

肌が合わなくて中退した


そして仕事に就いた


そのときも母はこう言ってくれた



『大丈夫 おまえは素晴らしいんだから』



僕は心に誓った



『これから僕が頑張って

お母さんに楽してもらうぞ』



だけどなかなか仕事を

覚えられなくてよく怒鳴られた



『何度おなじことを言わせるんだ!』

『すこしは頭を働かせろ!』

『おまえはほんとにダメなやつだな!』



怒鳴られるたびに

落ち込んだけど


そんなとき

僕の心には

母の声が聞こえてきた



『大丈夫 おまえは素晴らしいんだから』



この言葉を何度もかみしめた


そうすると

元気がわいてきた


勇気もわいてきた



『いつかきっと

僕自身の素晴らしさを証明して

お母さんに見せたい』



そう考えると

僕はどこまでも頑張れた





(続きます)