『お母さんは今ね
心臓はわずかに機能している

でも微かに震えている程度でね
今は痛みを感じていなくてとても安らかな状態です

こういった状態の時はもう
私達も為す術がありません・・・
酸素もとってあげましょうね

その方が本人も楽になるから・・・

意識は無いけど皆の声は聞こえているから

皆さんでお母さんに声をかけてあげて下さい

この時間は家族だけで過ごしてあげて下さい・・・』


Drは静かにお辞儀をすると
看護士の方々と退室されました



この時母と同じ空間に居たのは
父と兄夫婦,あたしを含めた4人で


皆それぞれ母の手を握り締めながら
耳元で感謝の言葉を伝えました