よく反抗期の子供に対して
「同じ土俵に立ってはいけない」
って言うけどさ。
親も菩薩じゃない人間だし、子供が心配だし。
同じ土俵に立って、大立ち振舞いしちゃていました
長女とは性格も考え方も180度違うし、ボーダーの子だし。このままじゃ自立できないって焦りもあって。小言ばかり言って、喧嘩になって。
長女が18歳になったら、私は長女を自由にさせた。親として長女を扱わないことにした
これが意外と楽だし、一緒にいる時間を楽しめるようになった。
出来ない事より、出来ることに目が向くようになれた
彼氏と同棲中の長女は、先日バイトの後輩とご飯に行って、得意料理とかを聞かれたけれど、グレーゾーンの長女は家事は一切できません
「何も出来ないじゃないですか!
顔だけじゃないですか!」
って、真面目に後輩に泣かれちゃったと笑いながら話す長女
周りは心配するけれど、本人は何とでもなっちゃうから困ってない
大概のことはお金で解決
顔だけと言われた長女、来年度の学校のパンフレットの表紙に選ばれました優等生の子が表紙じゃないんですね
HSPの私は、訪問の仕事をしていて、利用者さんのお宅に行って、たまにずどーんと重い鉛をくらうことがある
発達障害の利用者さん(40代後半)は、長女と同じような注意欠陥の特性を持っている。
先日、二次障害の話になって…
子供の頃は今ほど発達障害への理解がなかったから、周りはできるのに自分はできなくて、人一倍苦労して悩んでもがいて、家でも学校でも怒られ続けた
そんな日々が嫌で、勉強は人より努力して、家から出て東京の大学に行った
いざ一人暮らしをしてみると、自分が何も出来ない現実と向き合わされた。
家事全般出来ない、お金の管理が出来ず、支払いも忘れてしまう。
自分の存在価値が全く無かった。
ずっと死にたいと思い、引きこもってしまった。
心と体のバランスが崩れて、泣いているのに顔は笑っていた。
ヘルパーが入る発達障害の利用者さんは、二次障害になり、日常生活が困難になっているし、死を考えたことがある。
グレーゾーンの長女も、いろんなことが出来ないから、私は怒り続けてきました。
思春期は、みんなは出来るのに、自分だけ出来ないって、本人は少しは悩みました。
でも、20歳になった今も、二次障害は特にありません。
二次障害が出なかったのは、長女自身が周りと同じ土俵に立たないから。
周りと比べても仕方ない、出来ないものは出来ないと、早くから達観していた。
そもそも、面倒なこと嫌いだから、30%くらいでやってる
教師も昔みたいには怒れないことも幸いしてる。
出来なくても時間が経てば見逃されるという、人とは違う成功体験(?)を積んできて、何とかなるだろうって思っている。
周りから何を言われようと、どう見られようと、どうでもいい。
長女は、隣の芝生は目に入らない
利用者さんは、障害雇用で就職して、初日から周りの目を気にして、キャパオーバーで人一倍努力した。
周りからは、「仕事はそこそこできるし普通じゃない?」「障害雇用で楽しようとしてるんじゃない?」とあからさまに言われたそう。
でも、いつまでも無理した状況が続くわけがなく、周りからの評価はどんどん下がっていき、生きてる価値がないと負の連鎖が始まってしまう
長女の場合、頑張ろうとは思っていない。
だから、緊張するって経験もない。
凹凸が酷くて出来ない事も多いけれど、自分の力量を理解して人に頼る事ができるし、プライドが無いので素直に謝れる。とりあえず謝れば解決すると思っている。
そして、得意分野の話術で人の心を掴んで、上手く世の中渡っている。
長女が長女だから、私は救われた。
7歳次女の子育ても凄く楽。
初めから同じ土俵に立たなければ、楽になるんだよね。