終戦して76年になるんですね。
父親と上の兄全員が戦死し、自分も軍隊に行った祖父は、亡くなるまで戦時中の話や兄の話をしなかった。
戦争によって、誰もが辛い思いを抱えて生きていたってことは、幼いながらにも伝わってきた。
戦争がなければ、会えていたかもしれない身内が沢山いたはず。
訪問介護の仕事で、90代の利用者さんの中には、戦争中の話をしてくれる利用者さんもいる。
あと10年もしたら、そういう話を聞くことも無くなるのかもしれない。
終戦の日に、ニュースに上がってくる優生思想。悲しくなります。
お金を稼ぎ、沢山納税をしているから言ってもいい訳でもない。
そもそも、今後1万円札の顔になる渋沢栄一さんが、生活保護法の元の救護法を作った。
そして、戦争で親や配偶者を亡くしたり障害を負ったり、貧困で苦しむ人のために、戦後に生活保護法が制定された歴史がある。
だから生活保護と戦争は、密接に関係しています。
訪問介護をしていてると、介護・障害・生活保護・医療など、社会保障制度とは切っても切れないし、利用者さんは100%制度を利用されています。ホームレスさんは利用者さんにいませんけど(市内で最近見かけることがないです)。
小中学生で勉強する憲法11・12・13・14・25条の「幸福追求権」「基本的人権の尊重」の権利が、介護の根底にあるので、初任者研修でも勉強します。
生活保護制度は、ゆりかご〜墓場まで、国が最低限の保障をする制度。この制度が無かったら、死か犯罪か…人間らしい生活は送れません。
これから渋沢栄一さんの顔がついた1万円。稼いだり支払ったり納税する度に、自分だけのためでなく誰かの役に立っていると、思える人でありたいな。
そして、娘たちにもちゃんと教えていかなきゃな。
18歳長女の経済活動は、なかなか活発で、稼いでは使いまくる物が無かった戦時中では、考えられないことですね。
戦争で命を落としたご先祖さまは、今の世の中を見たら、どう思うんだろう?物がありふれているけど、決して豊かとは言えない日本
今日も長女の彼氏からプレゼントの靴が届いた先週はシャンプー&コンディショナーでした。