私の好きな絵本
「わすれられない おくりもの」
作・絵:スーザン・バーレイ
訳:小川仁央

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小学1〜2年の時に、推薦図書だった本。
クラスメイトが読書感想文で賞を取って、みんなの前で読んで…「読んでみたい!」って思って、親に頼んで買ってもらった。人生で初めて人から薦められた本おねがい
小3で引っ越したので、それ以来その子とは会っていないけど…この本を見るたびに、その子の事を思い出す照れ


長女が幼稚園年少の時に旦那の祖母と私の祖母、年中の時に私の祖父と母を亡くしてる。私側の3人は同居で、癌で余命宣告を受けていたので、娘にすぐ迫っている死を理解してもらうために読み聞かせしてた星3人同時進行の介護で忙しくて娘を構ってあげることができず、夜の寝かしつけの時だけが唯一、2人きりの時間だったショボーンだからこそ、長女は本が好きなんだろうなって思う。

どこまで死が理解できたかはわからなかった。
そもそも読んでる私が、普段感情を押し殺して泣けずにいた為、「わすれられないおくりもの」を読むたび思わず泣きが入っちゃったしアセアセ内容も年少さんには難しいかな…。図書館で他にも死を扱った絵本を借りたけれど、やっぱりこの本が1番かなぁって思った。

死に直面した時に、私は大号泣して…娘も涙目になってたけど、そこまで理解してないかと思ってた。「○○は悲しくないの?」って娘を抱っこしながら聞いたら…


「ばぁばは、ずっと○○の心の中にいるから、大丈夫。いっぱい思い出あるし星


って幼稚園児に言われて…そうか、ちゃんとこの子はわかってるんだなって思った。絵本に込められた私の思いも伝わってたんだって。一緒に生活している人がいなくなることもちゃんと理解できてる。

逆に、私は娘に対してこの2年間、介護で追われていて娘に対して、甘えたいのに甘えさせてあげられず、いっぱい我慢させて…ダメな母親だなぁって娘の大きさを知った。娘にとっても3人は大切な人だからこそ、大人の事情で振り回されてもわがままも言わず、我慢してきた。

この本を見ると、当時の長女の気持ちに胸が締め付けられる。私の中で、1番思い入れが強い1冊。