゚+。君に届け。+゚
知らない
街にきた
誰一人
僕のことは
知らない
車窓から
見える
住み慣れた
街並みは
どんどん
かすみ
離れていった
あの日の午後
傍にあるのは
簡単な
手荷物だけだった
知らない
街にきた
誰一人
僕のことは
知らない
わずかな
希望だけ残して…
電話ごし
雨の音にまじり
聞こえる声は
震えていて
あまりに
君を遠くに感じた
ためらいと
無言は
二人の距離を
広げるだけで
雨の音で
二人の存在は
かき消されるだけだった
君が
いなくなった後…
君と僕の
時間だけは
永遠に止まった
あの頃の
僕は…
目の前にある
小さな幸せには
すぐに
気がついていた
本当の幸せを
探した時
それは
目に
見えるものじゃなく
あたりまえのことだった…
幸せは
いつだって
近くにありながら
すぐには
気づきにくく
失ったり
時間が経たないと
気づかない方が
多いいんだ

