元々私はあまり生活感がない住まい作りが理想で
50歳を過ぎたらおまけの人生
いつどうなるかわからないとも常々思ってるので
新しく物を買いたくなっても
処分の事を考えてやめにすることも増えてきました
何より自分が残した大量の荷物を
子供達に片付けさせることはしたくないので
自分で使ったのもは自分で片付けるの精神で
定期的に断捨離もし
家具やアクセサリーは
娘達がどれを譲り受けるかも約束してあります
元々夫の実家だったこの家を
継ぎ住むことになったのは今から10年以上前
家の敷地内にある職場を
義父が引退し夫が継ぐ事になり
義父母は他所へ平家を新築し出ていくから
私たちに住んで欲しいと言われたのが始まり
こんな家を建てたいなーとか
新築マンションを見に行ったり
マイホームに対する理想があったので
はじめは私達の本意ではなかったけれど
リフォーム代だけで暮らせるのは
とてもありがたかったし
何より文教地区だから教育環境が良く
当時まだ幼かった娘達のことを考えて
ここに住むことがいいと決断した次第
築50年になるこの家は
私の好きにリフォームしていいと
夫が言ってくれましたが
私は昔から歴史的建造物など
古い建物が大好きなのと
結婚する際に実家から譲り受けてきた
アンティーク家具を家に調和させたくて
水回り以外は古さをあえて残した家です
こういったドアノブも
この傷も含めて50年の歴史を感じ
ドアは全部屋そのまま残し
床もリビング、ダイニング、キッチンだけ
新しく張り替え
それ以外の洋室の床は当時のままに
因みにこのピアノは音大を出た夫の妹のもの
この家に住み始めて12年
古い古い家ですが
好きなデザイン、ものに囲まれて
とても満足な気持ちで暮らせています
でも私も夫も50代
そろそろ先のことを考えて
この家を今後どうするかを
少しずつ考えていかなくてはです
段差も多く
階段の高さが異様に高い家なので
年老いた時にとても危険だし
(何なら今も結構怖い)
将来娘達がこの家を継ぐとか
近くに住むなんて期待は全くしておらず
好きな場所で暮らせばいいと常々言っているので
夫婦2人でこの家で老いていくことを想像すると
考えることは多々あります
3階の部屋に置いてあるこのピアノも
搬入時、クレーン車で吊るして
家の外から設置したというので
家から運び出す時も然りです
子供達にとって家が負動産にならないよう
ピアノを運びだすために
クレーンを呼ばせる事もさせないように
親として頭も体も元気なうちに
考えていかなくてはと思うのです
とはいえまだまだこの家に住むんですけれど
60、70代になったら義父母のように
平家に住むのが楽なんでしょうね
私の母も父が亡くなった後
マンション暮らしなのでとても楽なのだそう
私の希望は朝のウォーキングコース中にある
中層の瀟洒なマンションに移り住むことで
朝見上げるたびに
「将来ここに住めますように」と
そこに住む自分をイメージし祈願しています
現実的にはなかなか難しいでしょうけれど
夫に言ったら満更でもない顔してるので
希望を持って今後も断捨離に励んでいきます