3月11日。
わたしにとっても忘れられない日付です。
未だに津波の映像は見ていません。
いえ、見られません。
その頃我が家にはテレビがありませんでした。
そのため、リアルタイムの映像も見ていません。
防災情報を得るために付けていたラジオからは、苦しみ呻く声が聞こえてくるようでした。
11年後の今日も、わたしは目も耳もふさいで過ごすのでしょう。
最近、大噴火の被害にあったトンガの人たちが、
震災のときに多額の寄付を贈ってくれていたという事実を知りました。
金銭的には貧しい生活の中から、どれほどの工夫や苦労をしたことだろうと思います。
自分の必要物の中から、もっと必要な人に分け与えられる心の豊かさ。
そういう人がたくさんいる世界は、きっと住みやすいだろうと思います。
人の役に立つだとか、人助けをするだとか、そんな大層なことは出来そうにない自分だけど、感謝の気持を忘れずにいたいと思わされたエピソードでした。