しにたい とは、あまり思わない。

それは怖い。自分が後片付けも何も出来ず責任を取ることもできない状態が怖い。その状況がどんな状態なのか想像できないから怖い。その瞬間、苦しむのが怖い。

生まれなければ良かったのに、とは思う。


怖いから、ときどき考える。手順を。

不用品はあんまり持ってないと思うけど、何年か住んでればそれなりの量はあるだろう。

ネット上の過去のアカウントなんかは、そもそもサービス提供者のほうが消えてる場合も多いし、定期的に休眠アカウントは消される。支払いが発生するものだけ気を付けておけばいい。

場所と方法は人に迷惑にならないように。全く迷惑にならないのは無理だから、極力。お礼に手紙に添えて気持ちばかり包んでおきたい。5月の連休あたりの早朝がいい。気持ちの良い涼風が吹く、日中の暑さが予想される雰囲気を孕んだ生気に満ちた、けれどあくまで静かな青空の早朝。今年はもう過ぎてしまったけれど。


冗談のように本気のように、ときどき考える。

逃げ道を、確認するみたいに。