運命共同体☆ | ~ひとり静~

~ひとり静~

春一番の思いよ届け 青空はあなたに続く色の階段 俵万智

大学を卒業して就職した病院で同期だった明菜。


病院の隣の職員寮に住み、いつも飲んだくれたり、休みの日には一緒に過ごしたりしていた。


2年目の冬に明菜やドクター達と長野へスキー、スノボ旅行に行き、いい年した大人が王様ゲームに興じたり、昼間っから宴会をしたり、今までで一番面白い旅行だった。


そんな明菜とは、同じ時期にカレシと別れたりして、


うちら、運命共同体やな。


と、いつも言うくらい仲がよかった。


しかし、3年目を区切りとして、2人とも違う病院へ再就職し、離れ離れになった。


明菜は結婚し、家を建てて、女の子が生まれた。。。


神様、私にはナニひとつお与えにならないのですね・・・


運命共同体のはずなのに・・・


そんな明菜と、今回偶然にも妊娠時期が一緒になった。


先週受診し、予定日が9月3日になったとメールが来たが、今日の受診で8月末に変更になったらしい。


おぉ~!!


予定日まで一緒!?


9月3日くらい、とメールをすると明菜から、


さすが、うちら運命共同体やな☆


と返事が来た。


ほんまやな、ずいぶん違う道を歩んでいたけれど、また一緒の運命を授かったな。


こんな運命はうれしいな、と思い、今夜は妊娠を知らせていない、もう一人の同期の優里に、サプライズメールをすることにした。