一部ネタバレに該当する部分もあります。
 閲覧の際には、個人の責任でお願いいたします。




スクウェア・エニックス
ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君

綾瀬の個人的評価 ★★★

おそらく、この年末年始に取り組んだ人が
とても多いと思われるDQ8。
勿論ファミコン世代の綾瀬はDQ1から、地道に取り組んできた人間です。


世のRPG好きの人々は、大きく分けてDQ派とFF派に分類される。
もっと言うとターン制派かRTB派か、どっちかに好みは分かれるモノらしい。

かくゆう綾瀬も長らくターン制バトルのRPGのほうが、断然好きでした。
もともとトロイタイプの綾瀬としては、リアルタイムバトルなんて絶対ムリムリ。
自分で勝手にそう決め付けてました。
だから、綾瀬の心の中では『RPGと言えばDQ』という方程式が存在していた
ワケなのです。

時は流れて、ファミコン世代の綾瀬もオトナになり←見た目だけという噂もアリ
いろんなゲームをやってみる余裕というのが出来てくると、自然DQから
遠ざかってしまうコトになりました。
遠ざかるもうひとつの要因は、DQシリーズがなかなか発売されないことも
あるかも知れない。
後発のFFシリーズが既に次に発売されるもので13本目となることから
(GBAの作品を含めれば、それ以上か・・・)
考えても今作が8本目となるDQは、明らかに水を空けられている。

それでもDQが発売されるとやっぱり欲しくなるし、実際プレイしてみたい
欲求に駆られるし、そして気付くと買ってしまっている。
究極のマンネリズムとも言われる、説明書を読まなくても過去にDQシリーズを
手に取った人ならとりあえずプレイできるシステム。
先読み出来放題の王道とも言えるストーリー展開。
エンカウントしづらくしかもすぐに逃げられてイライラの募るメタル系スライム達
などなど。

そのどれをとっても『DQらしい』と、一言で説明できる。

ただ、今回のストーリーの展開上少々残念というか
「ちょっとコレ安易すぎるんじゃないの?」と、思う点がないわけでもない。
例えば7賢者の末裔の人々。
殺されなければ、話が先に進まないし・・・と多くの人が普通に受け入れている
であろう部分が、綾瀬的には凄く気になった。

と、いうのもコレはあくまで架空の物語。
別に殺すという安易な手法をとらなくても、杖で魂だけを抜き取るというような
展開でもよかったんじゃないかなぁ・・・などと大きなお世話発言をしてしまう。
だって最終的に7賢者の魂がチカラを貸してくれたワケなんだから、そんな
展開にしちゃうことだって、出来たワケじゃなっすか(汗;

世の中に『カンタンに人が殺されてしまう現実』が、ショッキングではなく
氾濫している今、せめてDQくらいは、結局誰も死んではいないというような
夢物語を作ってくれてもいいじゃないの。そんな風にも思ってしまいました。
現実の世界では、ショッキングな事柄も仮想現実の世界だから可能なんだ。
よく聞くキマリ文句みたいな言葉。
じゃあ、その逆だってアリじゃないのかな?
せめて仮想現実の世界でくらい、人が安易に殺されるコトがなくったって
いいじゃない。

それに安易に人が殺されてしまうようなお話のゲームなら、わざわざDQじゃ
なくたって、世の中たくさんありまする。
「アンタ、たかがゲームに何言ってんの?」と、冷ややかな笑いを
浴びせられそうな内容ですが、ゲームをしながらこんな事を考えちゃって
ちっともゲームに没入できない自分が少々悲しく、そして偽善的だなぁなどと
冷静に思ってしまう自分がもっと切なくなりました。


だけど、しっかり2通りのエンディングまで見てるんだけどねっw
イヤならやらなきゃいいだけの話だろうって、思う方もいるハズ・・・。
別にイヤだとは言ってない。
単に気になる場所があったってお話です。
大半のゲーム誌が、褒めちぎっているだろう国民的RPGに対して
ひねくれ者の綾瀬がちくっと毒針攻撃でもしたと思って下さいな。


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