スタートして間もなく
母の持病が再発してることが分かり
一瞬にして
暗闇に閉じ込められた…。
そんな気持ちになった…。
病院からの帰り道
助手席の母は
何で?
私は何も悪いこともしてないのに…。
何で私だけこんなことになるんや!
と、呟いた…。
その言葉を
私には受け止める事ができず…。
お母さんだけじゃない!
お母さんより
良いことたくさんしてる人も
もっともっと頑張ってる人だって
同じ病気したり
大病を患ってしまう事だってあるんや!
自分だけ
悲劇のヒロインみたいな事言うやめてよ!
おに娘の私は
母にそう言い放って
ふたりして涙を流した…。
しばらく沈黙が続いた後
そうや!
何も悪いことしてないねんから
クサクサ考えんでもええねんな。
母が吹っ切れた様子で
じっと前を見据えて言った…。
ごめん…。
私、おに娘やから
優しい言葉とかかけられへんけど…。
クサクサ考えてても
アカンと思う。
何も悪いことしてないねんから
負けへんと思う!
そしてまた沈黙…。
あっはっは~!!
変なの~
変なの~
ふたりとも腐ってる(笑)
いきなり
母が笑いだした。
あっはっは~!!
ホンマや!
腐ってる~
貧乏神が近付いてくる~
はよ逃げよ~(笑)
ふたりで笑った。
これから色んな事を受け入れて行かなくては
いけなくなるけど…。
似たもの母娘だから…。
絶対に負けない!!
負ける気がしない!!
負けるもんか!!
そしておに娘は
おに母の前では絶対に泣かないと決めた…。


























