きのう、家族でウエストサイドストーリーを観に行った。

で、思ったこと。

 

スピルバーグはドローン? 使いたかったの?

というくらい、そういうシーンが多い。

それと、1950、60年代の再現力はすばらしい。

俳優さんたちもその時代の人に見えるし。

 

でもね、思ったの。

こういうストーリーは、2020年代には生まれにくいって。

だって、駆け落ちのためのやりとりを、人を介したばかりに

最後、悲劇が起こるけど

いまは、スマホでラインすれば、勘違いも嘘の情報も流れることは、ほぼない。

決闘の場所や時間も、誰かがスマホで呟けば、警察が事前に察知して

悲劇は起こらないかもしれない。

すれ違いとか、伝え違いとか、起こりにくい時代。

 

ロミオとジュリエットもそう。

ジュリエットが

「私は死んでいるように見えるけど、そう見える薬を飲んだだけ。

少しすれば目覚めるから、ロミオ、あなたは私が死んだと周りに思わせて。

そのあといつものところで、会いましょ」

なんて、ロミオにラインしておけば

「うわあ、ジュリエットなんで死んでしまったの」と後追いすることもおこらない。

 

会いたいのに、道の反対側でお互いを探して会えない→

そのあと二度と会えない事件が起こる、とか

お互い違った待ち合わせの場所に行ったばかりに、とか

そういうことから生まれる物語って、難しい時代なのね。

 

便利だとドラマチックに生きられない、のかもね。