今年最後かなぁ、
ブルゴーニュワインイベント
ヴォルネイの生産者のひとつ
マルキ・ダジェルヴィルのプチセミナーに参加しました
ナビゲートしてくださったのは、
インポーター、フィネスの木嶋氏。
体脂肪率ヒト桁の細マッチョさんです。
さて、
コート・ド・ボーヌ、
ヴォルネイに居を構え約200年に渡りワインつくりを続けるこちらのドメーヌは
1906年、フランスワインの品質管理向上のため
INAO(国立原産地名称研究所)設立に尽力したマルキ・ダンジェルヴィル氏により、
今では珍しくないことになっている
ぶどう栽培→ワイン醸造→瓶詰めを一括して行うスタイルを始め、
品質を重視したワインつくりを行い、
愛好家が垂涎する、
現在ではなかなか入手困難なワインとなっています。
こちらのワインだけでなく
ラベルにときどき
Mise en bouteille à la propriété
もしくは
au domaineとかありますね。
これは、
責任を持って瓶詰めしています
という品質保証の意味を持っているのですね。
試飲アイテムのご紹介しましょう。
ブルゴーニュ・アリゴテ 2015
ぶどう品種アリゴテ100%。
ステンレスタンクで醸造されたフレッシュでミネラリーなワイン。
醸造の際のバトナージュ(櫂入れ)を極力行わないことで、
酸化を避け、
ピュアなスタイルを貫いているそうです。
これが…、
ふっくらとした印象はないながら、
キーンと鋭い酸やミネラルはなく、
ピュアで透明感のある、
それでいて親しみのあるワイン。
アリゴテはちょっと…、という人に味わっていただきたいワインです。
ブルゴーニュ パストゥグラン 2015
透明感のある淡いルビーの色調に、
野趣ある果実の香りが特徴的。
コンポートのような果実感は2015年の特徴でしょうか。
太陽の年と言われるだけあって、
丸みのある酸と若干の収斂がバランスよく、
余韻に果実をもたらします。
ブルゴーニュ
ピ・ノワール 2015
並べてみると色調の濃淡が顕著です。
左がパストゥグラン
右がブルゴーニュ ピノ・ノワール
パストゥグランは2/3がピノ・ノワール、
1/3がガメイでしたが
こちらは100%ピノ・ノワール。
比べると
ルビーよりもガーネットの色調で紫のニュアンスもあり、
同じヴィンテージですが、より活力を感じます
アタックに収斂を持つタンニンがありますがすぐ消え、
中盤から果実味が余韻にまで続きます。
いやらしさのない果実感と旨味あり。
さあ、
今回セミナーのクライマックスは
ヴォルネイ プルミエ・クリュ
シャンパン の飲み比べ
シャンパンといっても
シャンパーニュではありませんよ。
綴りはChampans
『傾斜の畑』という意味があるそうです。
地表は緩やかな曲面を描き、
赤土、砂利の多い粘土質土壌。
飲み比べは2014と2015。
2014年はテロワールの年とも評され、
ヴォルネイのキャラクターが反映され、
"らしさ"が、感じられるワイン。
樽のニュアンスもあり、
タンニンの収斂は穏やか、旨味あり、
個人的に好ましい味わいです
一方2015年は太陽の年と評され、
育ったぶどうの濃縮を想像させます。
濃厚な色調のわりに穏やかな香り。
2014と比べれば…、
ヴォリュームもあり、パワフルにも感じられます。
(短時間で)飲み続けるとこの濃厚さが蓄積される感ありますね。
じっくり時間をかけて飲みたいワインです。
そしてトリは、
ヴォルネイ
プルミエ・クリュ
クロ・デ・デュック モノポール 2015