グラン・クリュだもの、
美味しいに決まってる
それはそうなのですが、
つくり手(の所有畑)によってキャラクターを楽しむというのは、
やはりブルゴーニュワインの楽しみ方の醍醐味でしょう。
今回はフランス食品振興会のお取り計らいで、
シャブリの
グラン・クリュのみを揃えた試飲会にうかがってきました
ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・シャブリ
フランスから生産者も来日。
参加者には名だたるワインジャーナリストの方や、
◯橋MWのお姿も。
六本木ヒルズクラブの会場は
多くの方々で賑わっていました〜〜
ここでは、
13の生産者が複数アイテム出展している中で、
印象に残った3ドメーヌについて記したいと思います。
ドメーヌ・ラロッシュ
↑ 写真は当日の配布された資料より
今回の試飲会にはレ・ブランショと
レ・クロの2015が出展されていました。
シャブリにある7つのグラン・クリュのひとつ
レ・ブランショの名前はblanc(白)、
土の白さに由来、
グラン・クリュの最東端、
急斜面に青い粘土が見られる土壌が特徴です。
↑ 写真は当日の配布された資料より
総面積12.7ha のうち
1/3にあたる4.56haを所有するドメーヌ・ラロッシュ。



口に含むと風味と酸みが鼻腔をかけ昇り、
空気を口から取り入れると樽のニュアンスがヴォリューミーに広がり、
生命のパワーを感じさせてくれるようです。
収穫から30年のシャブリ。
生命力は健在です
続く生産者は、
ドメーヌ・セルヴァン
寡黙な雰囲気で写真を撮らせていただきましたが、
実はお話しがとてもお好き
質問に対しても
真摯に軽やかに応えてくれるフランソワ・セルヴァン氏からはシャブリ愛が溢れています。
彼が熱心に話してくれたクリマもまたレ・ブランショ
レ・ブランショは繊細なレディなのですよ
セルヴァン氏は語ります。
発酵や熟成に樽を使用するシャブリ・グラン・クリュは少なくないようですが、
樽の影響を受けポテンシャルを上げるクリマもあれば、
キャラクターが活かしきれないクリマもあり。
セルヴァン氏は何年もクリマと樽の関わりを研究し、
レ・ブランショは樽を使わず、
ステンレスタンクのみで熟成を行うことにしました。
セルヴァン氏が大事にするレ・ブランショは
エレガントなキャラクターが活かされ、
まさに彼によってレディに扱われたワインといえるものでした。
最後は
試飲会場に小さな可憐な花を思わせる若い女性がプレゼンをしていた、
ドメーヌ・フェーヴル
所有するグラン・クリュはレ・プルーズのみ
昨年ブルゴーニュへ赴いたとき、
最後のディナーでいただいたのを覚えていました。
長く生産者組合に携わっていましたが、
2003年よりドメーヌ元詰めを始めた、
経験と実績を兼ね備える
ドメーヌ・ナタリー&ジル・フェーヴル
↓2016年6月ブルゴーニュ訪問
ドメーヌの名前に冠するナタリー&ジルは彼女の両親だそうで、次の時代を担うジュリーさん。
2016年からファミリー・ビジネスに参入し、
現在はプロモーションを中心にアメリカ、イギリス、
アジアは香港や日本を飛び回ったり、
畑での作業なども学んでいるようです。
全部で13ドメーヌが出展していましたが、
実際に試飲したのは9つ。
心をこめて試飲させていただきました。
シャブリには多くの生産者がいますが、
ユニオン・デ・グラン・クリュ・ド・シャブリの会員になるには、
環境への取り組み、
生産量と制限などなど…、
多くの品質憲章に則り正式に認められると、
ユニオンの認証マークが与えられます。
もし見かけることがあったら、
お試しになることをオススメいたします~