久しぶりにワインのイベントへ参加して来ました白ワイン

 

 


場所は赤坂プリンス、

クラシックハウス。


趣のある館、重厚感が素敵コーヒー





この日のイベントのテーマは、

アルザスワインの熟成について。

 

 



 

セミナーというよりはトークショーという

座談会を垣間見るような趣向で、



コメンテーターに

ホテルニューオータニの谷さん、

進行役にワインジャーナリストの柳さん、




アルザスワイン委員会から来日した、

醸造家のティエリー・フリッチュさんのお話をうかがいました。


 

 

アルザスワインと言えばやはり白ワインがスター的存在。

特に熟成に向く品種として挙げられたのは、

リースリング、ピノ・グリ、ゲヴルツトラミネール。

そして黒ぶどうのピノ・ノワールも

アルザスを代表する大切な品種であり、

熟成ポテンシャルを備えています。





この日の試飲は6種類。


2001、1992、1900のリースリングが3種、

1994のミュスカ、

1971のピノ・グリ、

1967のゲヴルツトラミネール。


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熟成に向くと言われた品種でない
20年以上の時を経たミュスカも味わいましたが、
爽やかさを保ち、
口当たりは円やかで、
ワインとして美味しく、まだ熟成が可能に思われました。

アルザスワインというと
甘いイメージを持つことも多いでしょうが、
実際は辛口の白ワインも多く消費され、
この日の試飲ワインも1990のリースリング以外は全て辛口。

熟成に必要なのは糖ではなく、
全体を支える酸が必要であり、
数十年間ワインを美しく保つ必要不可欠な要素であることは間違いありません。

こんな素晴らしいワインには
どんな食事とあわせたらイイのかな。

トークショーの中では
素材を活かしたシンプルなお料理が挙げられていましたが、
すなわち日本の出汁を活かした和食にもあうように思います。



さて、試飲の大きな印象として刻まれるのは、

ブルゴーニュの白ワインと異なり

ナッツのような香ばしさを持たないのは

醸造の行程でMLFを行わないところにあるという、

谷さんのコメント。



やはり酸は美ボディの要。


攻撃的な酸が強いワインは苦手ですが、

美しいワインには確かに美しい酸が備わっています。






ワインはすべて非売品で、

アルザスワイン委員会が普及のために保管していたワインを

このトークショーのために持ち込んでくださったそうです。



ワインの歴史は長く、

醸造の研究も尽くされているでしょうが、

それぞれの生産地では永きにわたり、

こういった活動にも叡智が費やされているところに、

人々の憧れる偉大なワインとなる理由があるのだなぁとつくづく思わされるイベントでした。


奥深いワインの世界、

もっともっと楽しみたいですハート