アルゼンチンのワイン生産地、
メンドーサの
Love to Earthという意味を持つワイナリー
アルパマンタ
2016年4月に訪問した際に、
どのワイナリーよりも印象に残っていたワイナリーでした
この度
当主のアンドレ・ラズモヴスキー氏た来日
セミナー&ディナーに参加してきました
オーストリア出身のラズモヴスキー氏は、
ルドルフ・シュタイナーの思想に共感し、
アルゼンチンのワイン銘醸地に土地を探し、
未開の地を開墾し、理想郷を21世紀に実現した人物。
入植した際には
サボテンとフクロウしか目に入らなかったVirgin Land
フクロウはアルパマンタの守護神ともなり、
ワイナリーのモチーフともなっています
アルパマンタの譲れないポイントは、
- 化学薬品、除草剤、防カビ剤不使用
- ワイナリーで飼う動物からつくられる堆肥
- ビオディナミ農法に則った調合剤使用
- 太陰暦
自然を第一に、
人間の介入をなるべくなくし、ぶどうが栽培され、
ワインがつくられています。
過去のブログはコチラ⇒
https://ameblo.jp/coco-chaud/entry-12152962976.html
昨年訪問した際に試飲したワインのヴィンテージ違い
ブレヴァ ソーヴィニョン・ブラン 2016 にごり酒
澱とともにボトリングされているので、
よく振ってからグラスに注がれます。
こちらはブレヴァ ロゼ 2016
シラー種
ちょっとわかりづらいかな
このような卵型のタンクで11か月発酵されます
その他含め6種類を試飲
ナタル カベルネ・ソーヴィニョン 2012
バイオ酵母を使用し、
ステンレスタンク発酵&熟成10ヵ月。
芳醇な果実みが元気なワイン。
エステート カベルネ・ソーヴィニョン 2010
こちらは野生酵母使用、
フレンチ・オーク樽にて発酵&熟成10ヵ月
グラスに残る粘性からもわかるように
ぎゅっとした果実の濃縮が感じられました。
さあ、
セミナーの後はお楽しみのディナーです
お料理はなんと、
ロブションでスー・シェフを務めた
江副氏による品々が並びました
前菜にはブレヴァのソーヴィニョン・ブランとロゼでペアリング
秋刀魚のミキュイと秋茄子のテリーヌ
北海道産トマトとルッコラのサラダ
牛肉文化のアルゼンチンからいらした
ラズモヴスキーさんにサンマはキツイかな・・・、
と思いきや、
プロモーションのため世界を飛び回る彼には、
杞憂だったようで、
ブレヴァとサンマのペアリングを楽しまれていました
続く魚料理は
活ホタテと海老のポワレ
数種のグレインと共に クレーム・ド・オマール
自然を愛するアルパマンタにちなみ、
キヌアやスペルト小麦が使用されたひと品
こちらのお料理にあわせたのは、
ナタル シャルドネ 2014
フレッシュな酸はMLF無に由来。
と言って尖った感はなく、
むしろ乾燥ハーブのような香りとコクを持ちあわせています。
そしてメインのお肉料理は
千葉県産牛ランプ肉のロティ
季節の野菜を添えて
美しい赤身肉
柔らかくて、ジューシーで、繊細・・・
いくらでも食べられてしまいそうなほどでした~~~
さあ、あわせるのは、
さきほど試飲した
カベルネ・ソーヴィニョンとのペアリングも好いですが
アルゼンチンワインといったら、やはりマルベック
エステート マルベック 2010
色調は明るい紫を帯びた
濃いグレープジュースのよう。
味わいには果実の濃縮感がありながら
余韻に残る収斂がほどよく消え、エレガントさを感じさせます。
こちらのレアに焼かれた赤身のお肉には
マルベックがよくあいました
個人的な感想ですが、
焼肉には前述のカベルネ・ソーヴィニョンの
マルベックとは異なるハードさが合うと思います。
試してみないと、わからないですけどね
地球の裏側まで行って味わったワイン、
正直
2度と出会うことはないだろう・・・、と思っていましたが、
まさかの再会
こんな日って来るのですね
最近流行りのオレンジワインとは全く異なりますが、
大地に感謝し、人間の介入を極力避けたワイン
見かけたらぜひ試してみてください