この日、
行われるワイン会のテーマは、
ル・モンラシェ

最高峰と言われるル・モンラシェ

限られた畑の面積には少数の所有者、
造り手は選ばれたほんのひと握りのため、
世界中で貴重とされているワインのひとつです。
そんな数少ない生産者がつくるワインは
なにも高くて貴重なものばかりでは
ありませーん

お手軽ワインをつくって売らないと、ね。
生産者さんたちも、生活があるんです

そんなデイリーカジュアルなワインから、
最高峰のワインまで、
食事と会話を楽しみながら楽しんじゃいましょうよ

まずはスパークリングワインでかんぱーい

クレマン ド ブルゴーニュ
シャトー・ド・ラ・ヴェル
マリアージュするのは、
水茄子とトマトのコンポート
生ハム添え
さー、
つかみはオッケーかなー
では、
赤ワインから始めましょう
生産者を訪問して試飲させてもらうときも、
赤ワインから始めるそうですよ。
つくり手は
フォンテーヌ・ガニャール
ワインは、
2013 ブルゴーニュ・ルージュ (右)
2013 シャサーニュ・モンラシェ(左)
どちらも赤ワインですが、
名前をみてのとおり、
左のワインには「モンラシェ」という名前が入っていますね。
そう、今日の主役ル・モンラシェの畑のある、
同じ村で収穫された赤ワインです。
淡い色調からも想像できるとおり軽やかですが、
フルーティで旨みを連想させる香りも持っています。
また左のシャサーニュ・モンラシェは凝縮感もあり、
樽のニュアンスも感じさせてくれます。
マリアージュは、
鱧と夏野菜の炊合せ、梅の香り
和のお出汁が利いた夏野菜が涼やかに、
お互いの繊細さを引き立てあいます。
2008 ヴォルネー・プルミエ・クリュ クロ・デ・シェヌ
プルミエ・クリュとは、
格付けされた等級をあらわすもの。
なのですが、
こういうことを聞くと難しい
と思ってしまったら、さあ、

まずは、
飲みましょう

2008年って聞くと、なんだかまだ最近のような気がしますが、
2016年現在、8年が経過しているワインなんですね。
白い紙の上にかざして見てみると、
液体のふちが、中心に比べて少しオレンジ色になっていますね。
熟成が始まってきていますが、
液体自体には輝きがありますね

透明感のある美しい若さを保ちながら、
ゆっくりとその姿を変えようとしています。
金目鯛の酒蒸し、
ごぼうの唐揚げ添え、煮つけのソース
意外にも、お魚が続きますね

ブルゴーニュのワインには和食があうと、よく言われます。
赤ワインも例外ではなく、
先ほどの淡いお出汁がしみた食材や、
お醤油を使った料理は、
日本料理が持つ旨みと調和します。
そして根菜にあう、とも言われます。
ブルゴーニュワインが持つ熟成した果実感、
突出しすぎないけれど存在感を持つ酸、
歴史に育まれたぶどうの樹の根がもたらすミネラル、
数え上げればキリのない要素は、
わたしたち日本人の感性をくすぐります。
(続く)