私が以前勤めていた動物病院は、女性の院長を筆頭に、勤務していた獣医師は全員女性という珍しい動物病院だったのです。
今回帰国された私の先輩獣医師のK先生はイギリスに10年にいらして RSPCA(王立動物虐待防止協会)といって、世界で最も歴史が古い(1824年設立)慈善団体でボランティア獣医師として活動されています。
RSPCAという団体は、動物愛護思想の推進と動物虐待の防止をその使命として掲げていて、運営資金は全て寄付により賄われています。イヌ、ネコのみならず、小動物などのペットから野生動物、畜産動物まで全ての動物を対象としていて、動物福祉に関する法の執行、遺棄された動物のリホーミング(里親探し)、野生動物救助、各種のキャンペーン活動、政治活動と幅広い活動をしています。
今回はK先生が帰国されたということで、前に勤務していた動物病院の同窓会&忘年会に呼ばれました。
K先生のお話で一番興味深かったは、RSPCAで治療された動物の治療費は原則的に、連れてきた人(依頼した人)が治療費を募金という形でその人が決めた金額を寄付するというシステムだとの事でした。
K先生曰く、先日、ある猫ちゃんの治療費として、品のある高齢のご婦人が1800万円とチェックにサラサラっと書いて、寄付されたそうです。日本と英国の動物に対する姿勢や価値観の違いを感じさせられました。
久しぶりに皆で集まって、様々なお話を伺って、本当に楽しいヒトトキでした。