※TCA PRESS 07より
1996年2月16日
雪組大劇場公演『エリザベート』初日。
私は1階後方席にて開演を待ちました。
いつも一緒に観劇する東京のヲ友達(というかグループw)とムラ遠征。客席で他愛もない話に興じる…
いつもの観劇前のひとときです。
そしていよいよ宝塚で初めて上演される『エリザベート』の幕が上がりました。
1幕ラスト、トートの一路真輝さんが銀橋で
\♪エリザベーーーーーート/
と歌い上げて花道へと歩んで行って幕。
一瞬の静寂のあと
それはそれは今までに聞いたことがないくらいの大きな大きな拍手が沸き起こりました。
私たちは客席に座ったまま、しばし放心状態。
誰も何も発せず、立ち上がることもなく
大きな感動の中に身を置いていました。
『エリザベート』というと、いつも決まってあの日の1幕ラストを思い出します。
今までの宝塚の概念を打ち破った作品といえると思います。
その後、たびたび上演されましたが、初演雪組の『エリザベート』を大事にしたいがために、以降私のエリザベート観劇(TVやDVD鑑賞も含め)は封印。
その封印を解いたのが、今夜放送される2005年の月組『エリザベート』です。
彩輝直さんのさよなら公演でした。
友人に誘われ、その時なぜかフト観てもいいかな~という気持ちになったのです(チケット難の公演なのに、なに贅沢言ってるんでしょ)
ハスキーヴォイス好きな私なので、彩輝さんのトートはかなり好きでしたね。
今夜は久々にリタアイで楽しみたいと思います。