私は、常に、紙やすりを短冊に切ったものを、手元に置きながらミシンをかけます。
極細目の紙やすりなので、生地を傷めることもありません。
裏地を縫う時や、伸びてしまいそうな生地を縫う時は、下写真のようにしてミシンをかけます。
ミシンの構造上、下側は送り歯で送ってくれますが、上側は押え金で押さえているので、半分紙やすりに乗せると、良い塩梅に進んでくれます。
ステッチをかける時にも役に立ちます。
下写真のように黒っぽい生地になると、継ぎ目が見えづらくなります。こうすることで、ステッチをかける位置が分かりやすくなります。
段押さえ金を使う方法もあるのですが、紙やすりの方が、手軽に使えるかなと思っています。
ちょっと余談ですが、普通、ミシン糸の色を生地の色とピッタリに合わせたくなりますよね。
でも、別にピッタリでなくても良いと思っています。
老眼になると、本当にミシン糸が見えづらくなります。若い時、一緒に習っていた年配の方達が、見えない見えないとおっしゃっていて、いつか見えなくなるのかなと思っていましたら、見事に見えなくなりました。
紺と思っていたら黒、黒と思っていたら紺。
黒い生地の黒いミシン糸が見えない。
日によって、時間によっては見える。とか。
ミシン糸が見えづらくなると、洋裁は無理なのかなと思うかも知れませんが、ミシン糸の色の選択を変えれば良いだけです。
縫い合わせの糸は、表から見えないので、見えやすい色の糸を選ぶと良いと思います。例えば、黒い生地ならグレーを選ぶとか。
ステッチなどの表に出る糸に関しては、黒っぽい生地の場合には、同系色の明るめの色、白っぽい生地の場合には、同系色の暗めの色のミシン糸を選ぶだけで、格段に見えやすくなります。
面白いのが、ステッチに微妙に表地と違う色合いを使うだけで、服の雰囲気が変わります。
全く違う色合いを使うと、ステッチが曲がってしまうと目立ってしまうので、微妙に違う色合いを選ぶのがポイントです。
ご参考にして下さい。