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Helike

わたしのミューズはニンフだった.


アイフォンの設定のせいでまた入場に手間取って、ドキドキしながらはやあしで、なにも考えずに係員さんの空いてるよってことばにつれられて右はじに。そこでほんとうに生きていた。

台湾でも、だいすきなおともだち二人が、「いまみたよ?!」「きっとみたよ!」ってうれしそうにいってくれてそのときは「ウウン」っていったけどねわたしもじつはそうかなあなんておもって、そのみてくれたわってときはわたしもうこれが最後の鼓動なのではってくらい揺れて、それがわたしのちいさな鼓膜を揺らしたわけでありますが、やっぱり遠かったし、自信はもてないわけでありましてマイミューズ


だれに信じてもらえなくてもいいけれど、すこしくやしいしかなしいけれど
わたしはたしかにかれのきれいな黒目をじっとみて、それはもう視姦といってもさしつかえないようなものでした、じっとみて、かれはにこにことこちらをきっとみた。わたしのちいさな目をそっとみた。言うまでもなく(かれにもわたしにも)記憶に残ることなどないくらいほんのいっしゅんで、2.3秒あったかないか、しかしわたしの感覚としては一生ものです。

両手で黒いベレー帽を握りしめてただただ体を揺らしてあなたをみて、きっとだらしなくゆるみきった顔をしていたであろうわたしは、あなたに見られたとかんじたその瞬間にはもう視覚以外の感覚を忘れた。



少し泣いて、ねむるまえにたらりたらりとまた涙腺がゆるんで。


あなたをすきになってからいろんななみだをしったけど、今回のはいちばん奇妙でしあわせでした。




しあわせそうだねって言われたらちょっと戸惑ってしあわせだって答えるよ