これが思っていた通り、難しいです。
僕が思う作詞は、対象は誰であれ「何か伝えたいことがある」というのがまず前提としてあって。
世間で売れている曲でも、意味のない言葉の羅列だったりするものがあり、僕はそういうものにはメロディに心奪われることはあっても、言葉には心を動かされない。
人の心を動かすためには、まず自分が心動かされたものでないと意味がないなって思ったりして。
で、いざ書いてみると「ありがちな」言葉が並んでいたり。
少し捻ったり、オシャレな言い回しにしてみようとか思うと、もうそれは僕の言葉じゃなくなってまして。
で、1回リセットするんですよ。気持ちを。
「とりあえず何も考えずに言いたいことを書いていこう」と気持ちを切り替えて書きはじめる。
最初はうまくいくんです。
でも3行目くらいまでいくと嘘が混じってくる。
さっき「何も考えずに」と思ったばかりなのに、気づけば「この表現はつまらないなぁ」とか思ってる自分がいる。
で、嘘が混じった表現をなるべく自分のありのままの言葉に直す。
すると、直した箇所が最初の1〜2行目と合わない。たぶん、雰囲気が既に変わってるから。
そんな感じで葛藤しながら、なんとか10行くらい書く。
ところどころ剥き出しの思いが書かれている。
今度は恥ずかしい、という気持ちがでてくる。
ストレートな表現から逃げたい。
英語詞にしたら楽だなぁとか思う。
でも僕は英語を話さない。
だから書くなら日本語だ。
前回作詞した「わすれんぼう」は、そういった意味では「逃げ」の詞だ。恥ずかしさを色々なもので包んでしまった。
だから、今回は逃げない。
作詞は裸になる作業なんだ、と素人ながらに覚悟を決める。
そうやって書いた詞を眺める。
しかし出来上がった詞に納得はいかない。
思いが表れていない気がする。
日々悶々としています。