常連の声2 花山実 S.26.6.19
四月の下旬から五月の中旬にかけて、パール浜のハルビンガールス、ルミ―芝のピカデリーショウ、ニューメトロショウ、中村三郎とセントラルカーニバル、東京方大阪方東西が入り変り、立ち変りこれが座付のショウ東京スキャンダルスとの合同出演、全部で五団体のストリッパーが必ず三座合同で欠かさず舞台せましと踊り舞ったのであるから其の壮観さは実に眼ざましかった。宣伝の如く三十人のストリッパーと六十の乳房とは全く看板に偽りなしであった。グランド・バーレスクともなって之に二十名余りのダンスチームが加わると前代未聞の一大偉観を繰りひろげたのである。観客の大満悦もさる事ながら企画・構成にたずさわる人達のひたむきな熱意と努力に満腔の敬意を表するものである。ミナトの広い舞台にふさわしい、グランド・ショウを引き続いて見せて貰いたいものである。六十になんなんとする大、中の乳頭乳房をゆさゆさと揺りながら眼前を通られる、腰部、股間を注視するゆとりもない程息づまる圧巻である。これと反対に一人だけのストリッパーが広い舞台やエプロンステージで思ひ入れよろしきカンマンなポーズは鼻つまみものである。裸は裸でも集団の美を構成して観客をして呆然ドウモクさして欲しいものだ。印象に残るストリッパーは、ハルビンガールスのパール浜、中村三郎一座の宝ジェンヌ、気に掛かるのはテアトルメトロの彼女達のバタフライで三角布のサイズがいやにせばめられた事である。いい傾向ではあるが・・・(終り)