夕食後、いつものテレビを観ながら夫婦の会話
奥さんが突如『昔はコーラとかファンタ、店で飲まんで持って帰ったら10円高くなったがね』
『そうそう、ビンやろ! そのビンを返したら、10円店が返してくれたもんね』と僕
『やっぱり知ってるね、昔の事』と奥さんの言葉で子供の頃の腹立つ事を思いだす
知ってるも何も、人が自宅に居るだろう日曜日の午前中に「地区」の役を持った大人が子供使って、その地区の各家を訪問させて、やら古新聞、やら空き瓶等を集めさせられてた。
ある夏の暑い日、地区の大人から言われて各家を回らされてた。その後『はい、終わり』と大人が言うから、さっさと僕はその人が集まってる所から離れて、母ちゃんから貰っていた、その日の小遣いを持って、駄菓子屋にアイスを買いに行った。アイスを食べながら、ビンや古新聞が集められた所に戻ると、大人が回収を手伝ってた子供達にアイスを配ってた。配ってる大人が僕を見て『おず君は、もう食べよるなら要らんね』って…
アイスくれんかった…
あ〜、何十年も忘れてた事、思い出した!
それから、いっさい地区の集まりには出らんかった…
あ〜、思い出してしもた…
あ〜、今、思い出しても腹立つ…
噛む事なく、一気に昔話をする僕
それを手を叩きながら笑う奥さん
あ〜、昔の腹立つ思い出
でも…、しゃべった事と、笑ってくれた事で、なんか成就したわ
ありがとう、奥さん😊
