こんばんは
前回投稿したこの写真
現在はこんな感じ
一部はディーラーに持っていって残りを整理してまとめましたが続々と届いているので既に他の場所にも置いています
この前は趣味の荷物と書きましたけど、ようは車のパーツです
普通はここからカスタムブログになるところですが実務の話に繋げようと思います
さて何故うちの事務所に溢れかえっているかというと
車が届かないからですよね
車が無いから車のカスタムパーツが捌けなくて溢れている状態
つまり出口が無いわけですよ
これが実務に似ているとは思いませんか?
実務の何に似ているかというと
行政書士の業務の1つ
産業廃棄物です
ただ収運や積保なら行政書士にとって簡単な業務なんでやったことある人もいますよね
でも中間処理場の申請をやったことがある人はあまりおらんと思います
実際のところ産廃の15条申請となると行政書士の最高難易度なので普通にしてたら依頼が入ることは無いかもしれません
そんな中間処理場の申請ですけど、ただ書類を作ればいいわけではありません
もし、依頼が入って役所に電話して書類を作って、みたいなやり方をするのであればやめておいた方がいいです
これまでも話したかもしれませんが行政書士は案件だけを見るのではなくて依頼者の全ての状況を把握してサポートしていかないと信頼して依頼してくれた依頼者に不利益になることがあります
では今回はどうかというと
中間処理場は最初のうちの写真と同じ内容になることがあるということです
解体事業者さんや収運の業者さんからしたら中間処理場は自社で運営したいと思うことはよくあると思います
でも相談が有った時点で受け入れた廃棄物をどうするのかをしっかりヒアリングと事業プランを立てることが重要になります
中間処理場だから受け入れて最終処分場に持ち込むなんてことをしてたら大赤字になります
なので受け入れた廃棄物を処理して有価物に変えなければいけません
簡単に言うと、コンクリートがらを破砕して砕石に変えるということです
ですが有価物に変えるだけではダメなんです
変えるだけじゃなくて、その有価物をどうするのかまで考えなければいけません
例えば汚泥などの施設で堆肥(肥料)を作るとします
その堆肥(肥料)はどうしますか?
農家に売りますか?
売れませんよ
何故か
理由は肥料を販売する場合は登録や届出が必要なんですけど、登録や届出ができたとしても問題があるんですよ
受け入れる廃棄物が原料になっているから、成分が安定しないんですよ
まぁ流石に酸性かアルカリ性かぐらいは大丈夫でしょうけどね
そういうわけで、出口が無くなって行き場の無い廃棄物が溢れ不法投棄につながり、許可の取消し、残置物の撤去の措置命令、パンクして倒産という流れになってしまいます
だから書類を作るのが行政書士の仕事じゃなく依頼者にずっと寄り添って事業をサポートするのが仕事なんです
うちには全国の事業者さんから相談がありますが、入口だけを見た相談が多いように思います
ですが中にはしっかりとした事業プランを考えておられる事業者さんもいますが許可までたどり着ける確率は10%です
中間処理場は何が原因で許可までたどり着けなくなるか、とてもデリケートな申請です
なので行政書士はしっかりと勉強をしてコンサルしなければいけません
登録をして看板を上げてホームページを作ったらどうにかなる業界じゃないのはわかりますよね?
よく行政書士は勉強するとこやノウハウをくれるところが無いし仕事が来ないから、いつまで経っても食えないという人がいますけど
それって自分がやるべきことをやっていないのに人のせいにしてるだけですよ
確かに中間処理場の実務本なんか無いけど、うちに電話すればいいじゃないですか
他の業務にしたってノウハウを持っている人は待っていても誰も教えてくれませんよ
まぁそこに気がついて初めてスタートラインなんですけどね
今回は難易度の高い申請についてですけど、他の申請も同じことが言えると思いますよ
良かったら業務に対する考え方の参考のひとつとしてみてください