住宅色彩セラピストのコバグリです
前回、窓の「結露」についてお話しました
そして、コメントもいただき、どうにか結露を無くす方法はないか…と、直接メーカーへ電話で問い合わせてみました
メーカーの方の説明は以下の通り
(表現など一部編集していますが、おおむね教えていただいた内容に則して書いています)
わたし 「樹脂サッシでLow-E複層ガラスを使用していますが、結露するのですが、対策はありますか?」
メーカーさん (はじめに結露についての説明をひとしきりしてくれました)
「結露は自然現象なので、100%防ぐということは難しいです」
わたし 「何かすぐにできる対策はありませんか?」
メーカーさん 「一番はこまめな換気です。調理中にも水蒸気は発生します。水蒸気を室内から外へ出すことで結露がしにくくなります。」
わたし 「加湿器の使用はどうでしょうか?」
メーカーさん 「過度な加湿はよくありません。湿度は40~60%を目安にしていただき、湿度が高すぎないように調整してください。」
わたし 「換気と湿度を気を付けると良いんですね」
メーカーさん 「はい、その通りです。どうしても室内と室外の温暖差が生まれて、ガラスに手を触れると『ヒンヤリ』している場合は、温かい空気がガラスで冷やされて、冷えたコップに水滴がつくような原理で結露が生じます」
わたし 「住宅設備として、なにか対策はありますか」
メーカーさん 「後付けの内窓の商品を取り付ける方法があります。」
わたし 「1枚のガラスなのでしょうか」
メーカーさん 「1枚のガラスの製品も、ペアガラスの製品もあります」
わたし 「もともとペアガラスの家に、内窓もペアガラスをつけるお宅も実際にありますか」
メーカーさん 「あります。結露対策としてだけでなく、防音効果を期待して、ペアガラスの窓にペアガラスの内窓を付けられる方もいらっしゃいます。」
わたし 「1枚のガラスとペアガラスでは効果に差は出ますか?」
メーカーさん 「はい、やはりペアガラスのほうが効果が高いです。でも、感覚や環境はみなさんそれぞれですので、『とても効果があった』という方もいれば『思ったほど効果がない』と感じる方もいます。周辺環境によっても効果は異なります。」
わたし 「環境とは、例えばどんなことでしょうか」
メーカーさん 「強い風が吹きつける位置にある窓など、より冷えやすい環境ですと結露も多くなる場合があります。」
わたし 「なるほど!だから我が家の北側の寝室の窓が(より冷えやすい環境のため)結露しているのですね。」
…という感じのやりとりでした
メーカーさんはとても分かりやすく教えてくださいました!ありがとうございました
まず、大前提として、結露は自然現象なので、「100%防ぐ」ということは不可能だということを、ハッキリと断言していました
確かに、理科で習いましたよね
温かい空気の飽和水蒸気量(空気が含むことのできる水蒸気の量)と、低い温度の飽和水蒸気量は異なります
低い温度のほうが、飽和水蒸気量が低いのです
そして飽和水蒸気量を超えたら結露する
これは自然現象ですね
(あ、あってるよね?理系が得意な方、大きな説明ミスがあったら教えてくださいね)
その上で、私たちができる工夫としては、
①こまめな換気
②温度・湿度の調整
③内窓の設置
ということ
これからマイホームを建てる皆さんができる対策として、わたしが感じたのは、
④設計段階で、結露しやすいと予想される位置(北風がガンガンあたるなど)には、はじめから大きな窓は設置しない方が良いな(間取りの工夫が必要だな)
ということです
部屋を必要以上に暖めすぎず、加湿もほどほどに調整して、こまめに換気をする
これはコストをかけずにできる対策まずはやってみてください
どうしても結露が気になる方は、新築でも内窓をつけるお宅もあるとのことなので、検討してみてくださいね
(わたしはお金がかからない対策で乗り切りますよ…)
以上
結露についてのレポートでした
みなさんの不安が少しでも解消されますように
(おしまい)