この症状に気づいたのは東北大震災後、通勤でいつもの地下鉄に乗っていると、余震で地下鉄が駅と駅の間に停止することが頻発していて、いつになったら駅に着いて降りれるのか分からないような事が続き、暗い車中でスマホから流れる地震予報のアラートで気分が塞がり「この空間から出れないのでは?」と言う恐怖が重なって、居ても立っても居られない感覚が出始めた。


余震が落ち着いたあとでも、駅混雑や信号トラブル云々で電車が止まってしまうと、一分としないうちに、絵も言われぬ不安感で、気分が悪くなり過呼吸を起こす。

最初は震災のストレスかな?と思っていたが、震災とは関係なく混雑した車中で頻繁に起きてしまうことからどんどん恐怖感は定着して、それからというもの比較的空いた電車にしか乗らない、乗れないようになりました。


数年経ち2015年ごろから、仕事の都合で東南アジアへの定期的な出張が発生することに。

飛行機の中に数時間いなければならないと想像すると「精神安定剤」みたいなものをお守り代わりに持って行きたいなと思いはじめ、人生で初めての心療内科へ寄ってみた。

心療内科だからか?聴診器や医療機器での検診行為もないまま「会社で嫌な奴がいるか?」とか「何があなたの不安要素の主なのかを調べる必要がある」とか、そんな質問だけで何がわかるんだろうか?と首を傾げながら、不安を解消すると言う錠剤を処方してもらった。

結局、初めての海外出張は一度も不安発作が起きることはなく飛行機内でも薬を必要とする事はなかった。いつしかその薬は家の薬箱の中で放置されることになり、数年後に捨てました。


しばらく満員の電車を回避回避で生活してきたけれど、愛犬の体調不良で心配事が増えたからなのか、電車内での不安発作が頻発するようになり2022年、久しぶりに心療内科にかかって薬をもらおうと考え始めた。