波平さんが息を引き取り

夫がタオルに包んであげよう。

といったので

バスタオルを用意し

波平さんを運ぼうとしたが

ぐにゃりとしてて1人では

運べなかった。

 

大好きだったタオルに

包まれた波平さんを見て

また涙した。

 

身体を拭き、口回りをきれいに

拭いていった。

 

ねぇほんとに死んじゃったの?

ひょこっと起きてくるんじゃない?

と思える程に綺麗な毛並みだった。

 

立派なおひげで可愛いおくち。

耳の裏のふわふわも

大きいからだのもふもふも

嫌がって触らせてくれなかった

小豆色の肉球も

元気いっぱいの鍵しっぽも

全部大好き。

 

少しづつ体温がなくなるのを

感じながらもずっと見ていたかった。