そもそも、発達障害とは何か?以下Wikipediaより抜粋
・発達障害とは、先天的 な様々な要因によって主に乳児 期から幼児 期にかけてその特性が現れ始める発達 遅延であり、自閉症スペクトラム (ASD) や学習障害 (LD)、注意欠陥・多動性障害 (ADHD) などの総称。
・発達障害は先天的 もしくは、幼児期に疾患 や外傷 の後遺症により、発達に影響を及ぼしているものを指す。
・明確な判断は、神経科 ・精神科 ・心療内科 (小児精神科 などを含む)を標榜する医師の間でも困難。
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本書の著者は川崎医科大学の精神科教授
本書では、発達障害の人は誤解されやすく、孤立しやすいため、そういう人たちがのびのびと生きられるように、周囲がどういう関わりをしていけば良いかということを具体的に書いている。
発達障害とはどのようなもので、どう接していくのがよいのかということの概観を理解するのに非常にわかりやすかった。
まとめるのは、難しいので、以下印象に残った点をメモ書きに残しておく。
●自閉症という言葉は周囲の大人から見ると子供が自分の世界に閉じこもっている(自閉)ように見えたため名づけられた言葉だが、本人が周囲との関わりを拒否し ているのではなく、人と関わるための基本的な能力の発達が遅れているために、「自閉」しているように見えるということである。
●発達障害は「治す」ものではなくて、その人なりのスピードと道筋で発達していくのを応援するものである
●本書による、広汎性発達障害の特徴例
・人と交わったり集団に入ることが得意ではない
・言葉によるコミュニケーションがうまくできない
・こだわりが強く、新しいことに臨機応変に対応できない
等の特徴があり、そのため、学校などの集団の中で非常に孤立しやすい。
●「一人が好きで、孤独でも平気」というわけではない。多くの場合、友達とうまく話せない、友達の中にうまく入っていけない、友達の中で孤独にいるよりも一人でいる方が気持ちが楽である、というような理由で「一人がいい」のである。
●広汎性発達障害を持つ人は衝動的、攻撃的な行動をとりやすい、という考え方は誤っている。多くの人は、衝動的でも、攻撃的でもない。自分を傷つけたり、人に暴力を振るったりすることが稀にあるが、それはぎりぎりに追いつめられ、極度に孤立した時に起こるものだと思う。
●一人の学生を何とか理解し援助しようと試行錯誤していた教師や学校が、医療機関で診断名が付いた時から、教育の問題ではなく医療の問題と捉えるようになることがある、彼は何をくるしんでいるのか、学校でできることは何か、と考えることから、医療機関の指示を受けて対応するという形に変化してしまう。その結果、教師の目が、彼の悩みや苦しみを考えるものから、彼の障害特徴を見つけるものに変化したりするのである。
●障害特徴のように見えても、実は周囲の人間が作り出している側面もあるかもしれない
