アンパンマン最終回
~if~

それでもバイキンマンは、兵器の開発に集中してます。しかし、連日の重作業、体力も限界です。一瞬、まぶたが落ちた瞬間、誤って大爆発してしまいました。そして、バイキンマンは、すべてを失ってしまったのです。助けてもらおうにも、ドキンちゃんもいません。絶望の中言いました「お腹空いたよ~」

ちょうど、その頃、パトロールをしていたアンパンマン。微かに聴こえる「お腹空いたよ~」の声。アンパンマンは、その声の主を探しに飛び回りました。すると、変わり果てたバイキンマンの家にたどり着きました。「どうしたんだい?バイキンマン」「うるさ~い、何しにきたアンパンマン」
「お前のその目が嫌いなんだ、俺様を嫌う、その目が嫌いなんだ!!」「バイキンマンが悪いことをするからじゃないか?」「そうだ、俺様は悪いことが大好きだ。でも、変装して何もしてないときだってあるじゃないか!!俺様と分かった瞬間、その目で俺を見る!!」

アンパンマンはびっくりしました。バイキンマンを悪いヤツという偏見で見ていた自分に気づいて、泣き出しました。「ゴメンよ、バイキンマン。お腹が空いてるんだろ?僕の顔を食べなよ?」そう言ってアンパンマンは、自分の顔をちぎって、バイキンマンにあげました。

バイキンマンはびっくりしました。あのアンパンマンが自分に顔を差し出してるのです。それでも、バイキンマンは空腹に耐えられず、思わずアンパンマンの顔を食べました。涙が止まりません。「おいしい」今までの憎しみがどこかに吹き飛ぶかのように感じました。
バイキンマンは、食べ終わるとアンパンマンを見ました。すると、アンパンマンは、涙で顔が濡れて力が出ません。そのうち、雨が降ってきました。

しかし、もうここには、何もありません。海の真ん中の無人島です。そのうち、アンパンマンはもう喋ることもできず、気絶してしまいました。
バイキンマンは、泣きました。やっと分かり合えたのに、こんなの悲し過ぎるじゃないか!!!

三日三晩漕ぎ続けた舟は陸地に着きました。バイキンマンはアンパンマンを背負って走り出しました。「待ってろ、アンパンマン、絶対死ぬなよ」バイキンマンは、走って走って走り続けました。

ジャムおじさんはびっくりしました。あのバイキンマンがアンパンマンを連れてきて、死にかけた顔でそう言ったのです。慌てて、ジャムおじさんはパンを焼きました。

「アンパンマン、新しい顔よ~」
「元気百倍、アンパンマン☆」

それを見たバイキンマンは、嬉しいそうに眠りに着きました。
「バイキンマンがここまで連れてきてくれたのかい?」「バイキンマン、死ぬな!しっかり、目を覚ますんだ。」「みんな、君のことを勘違いしてたよ。悪いヤツだと、仲間ハズレにして悪かったよ。お願いだ!!目を覚ましてくれ!!」そう言ってみんな泣きました。
その眠り顔はとても安らかに
微笑んでいましたとさ。

原作:©︎やなせたかし
脚本:co-ichiro
イラスト:和葉

