先日吟千代さんにお会いしたときのおしゃべりをもとにSSSを書いてみました。
吟千代さん、勝手に書いちゃってごめんなさい~ ><
あまりにもあの会話が楽しすぎたのでついw テヘ

会話を思い出しながら、勢いに任せさくさくっと書き上げたので至らぬ点が多々ございます。
しかも、いきなりオチがわかってしまうというお粗末ぶりですが、どうぞお許しくださいませ~(土下座&脱兎)


成立後設定です
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あなたの癒しアイテムは?
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「敦賀さんにとっての癒しアイテムといえば、何ですか?」


主演映画の宣伝のため、とある情報番組にゲスト出演した蓮は、『最近流行りの癒しアイテム特集』コーナーでコメントを求められ、小首を傾げてみせた。
ひとしきり考えたあと、「ああ」と何かに思い至った様子で口を開く。


「・・・桃、かな。」

意表をつく答えに、質問を投げた女性司会者がきょとんとした。

「桃?ですか」

その声に微笑みながら大きくうなずき、蓮は改めて答えた。

「ええ。桃、ですね。」

「えっと、桃って、あの桃ですよね?果物の・・・。」

訝しげに質問を返されても、蓮は笑みを崩さない。

「ほかに・・・ありますか?」

言葉とともに春の日差しに似たやさしい笑みをまともに向けられ、女性司会者の頬が瞬時にぱっと赤く染まった。

「い、いえ。その・・・敦賀さんが果物・・それも桃をお好きだなんて初めて知ったので。それにしても、癒しアイテムが桃とは珍しいお答えですが、それはまたどうして?」

「うーん。何て言うのかな。桃って・・・触れたときのさわり心地がたまらなくいいじゃないですか。まるでビロードのようというか・・・。」

「たしかに、桃って思わず頬ずりしたくなるようなさわり心地ですよね。実際に頬ずりすると棘が刺さって、チクチク大変なことになりますけど。」

「ああ、言われてみれば、何も考えず勢いに任せてつい頬ずりなんかしたら、大変な目にあいますね。でも、それでも頬ずりしたくなるくらい、さわり心地がいい。」

蓮の言葉に、たしかに、と司会者もうなずく。

「でしょう?ほどよい柔らかさで、なめらかで。ずっと触れていたくなるようなあの感触に、癒されるんです。しかも、食べるとつるんと瑞々しくて、とても美味しいし。」

飽きがこないというか、毎日でも食べたいというか・・・などとほんのり喜色を瞳に浮かべ、珍しく熱く語った蓮が、最後に「ね?」とウインクすると、客席からキャーッと大きな悲鳴が上がった。


*


「・・・・・・・・・あのぅ・・・・・・蓮さん?」

キョーコがぴくりと眉を上げ、隣の蓮を見上げた。
目の前のテレビ画面から蓮の姿はすでに消え、今は最新の癒しアイテム情報が流れている。

「ん?どうしたの?キョーコ。」

何事もないかのように微笑み返す蓮。
穏やかな口調と表情とは裏腹に、先ほどまでキョーコの背に回されていた手のひらが、いつの間にか下がり、さわさわとキョーコの可愛らしいおしりを弄(まさぐ)っている。

「その手・・・。」

「ん?ああ、ごめん。テレビを見てたら、つい。」

「テレビを見てたら、つい?・・・それって、どういうことですか?」

言った瞬間、キョーコの頭上にピコーンと閃きマークが飛び出た。

「まーさーかー!!桃ってーーー!!!」

あっという間に目がつり上がって、ぷうと口がふくらんだ。

「あ、気がついちゃった?」

悪戯を見つかった子どものような顔をして覗き見る蓮に、キョーコは思わずはあーっと大きくため息をつく。

「“気がついちゃった?”じゃないですー!!!」

ぷりぷりとキョーコは怒るけれど、蓮はまったく動じない。

「だって、俺の癒しアイテムといえば、キョーコ以外にないだろう?でもまさかキョーコって答えるわけにはいかないからね。」

言いながら、さりげなくスカートを持ちあげ、その手をするりと下着の中に滑らせる。
そして、つるんとしたそのおしりを大きな手のひらで包むように撫で上げた。

ひゃうっ!

思わず声をあげたキョーコをくすくすと笑いながらみつめると

「俺の大好きな、もーも。」

耳元で囁き、かぷりと耳朶を甘噛んだ。
それだけで、キョーコの身体からくたんと力が抜けてしまう。

「やっぱり、さわり心地満点だ。」

「もうっ!」

怒る声にも力が入らない。
それをいいことに、蓮はキョーコのおしりを掬い取るようにさらに手のひらを差し入れ、そのままふわりと抱きあげた。

「今日もしっかり仕事をしてきたから・・・たっぷり癒してもらいたいな。」

顔中真っ赤にしながらも、まだ口を尖らせているキョーコの頬に、自分の頬をなすり付け、甘えるように蓮は言う。

「キョーコしかもっていない桃、食べさせて。」



*



番組放送後まもなく、なぜか若い女性の間に“桃”が大ブームとなり、蓮のもとに、とある県の桃生産組合から感謝状とともに大量の“桃”が送られてきた。



「うん。こっちの桃も、美味しいね。」
「“も”?」
「ん?ああ、ごめん。俺がほんとに美味しいって思うのは、キョーコのだけだよ。」
「!!!もぉ~~~!だから、ふざけないでくださ~~い!!!」

(ふざけてなんか、ないんだけどな。)






Fin

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おばかでごめんなさい。
おしゃべりではもっといろんなシチュ話も出たのですが、SSSはこのへんで^^