※最初のUPより少し変更してます。ゴメンナサイ。

sei様、一周年おめでとうございます!
遅ればせながら、そしてささやかながらお祝いの気持ちをこめて、私も「30行くらいで告白しちゃおう企画」に参加させていただけますか?
みなさんの素敵SSを読ませて頂き、かな~り躊躇してたのですが・・・お祝い花火の落ちていく火花の欠片ぐらいにはなれるか・・なりたい・・・してください!と思い、無理やり押し付けちゃいます♪


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「もう・・・明日なんですね。出発。」
「うん・・・。ハリウッドの話が決まってから今日まで、本当にあっという間だったよ。」

「敦賀さんがいらっしゃらなくなるなんて・・・みんな淋しがります。」
「みんな・・・か。・・・最上さんは?」
「もちろん、私もです!そんなの当然じゃないですか!」
「くす。ありがとう。でも、1年したら戻ってくるから。」
「1年は・・・長いですよ。」
「そうだね。本当に・・・長い。」
「・・・です。1年も敦賀さんがそばにいらっしゃらないなんて。ほんとに・・・さびしい・・・です。
それに・・・ハリウッドに行かれたら、もう戻ってらっしゃらないんじゃないかって・・・。そんな話も聞くから・・・。」
「そんなことはないよ。ぜったい戻ってくる。」
「本当・・・ですか?」
「ああ。俺の拠点は日本だからね。それに・・・。」

――夜の帝王降臨――

「・・・あっ!、あの!・・・留守中のお宅の件。私が使わせていただけるって・・・。」
「(ちっ) ああ。ちょうど君が引っ越しを考えてるって聞いたから。新しい住まいは、あそこにいながらゆっくり探せばいい。」
「でも、ご迷惑じゃ・・・。」
「気にしなくていいよ。家も部屋も、使わないとどんどん傷んでいくものだからね。逆に君に使ってもらえることになって、助かるのは俺の方なんだ。使うのが君なら、ほかの誰より安心だよ。」
「そう言っていただけると嬉しいです。でも・・・私で・・・本当によかったんでしょうか。もっと・・・ふさわしい方がいらしたのでは?」
「間違えないで。俺のほうがお願いしたんだよ。第一・・・君で、じゃない。君が、よかったんだ。」
「そう言っていただけると・・・安心します。」
「安心・・・か。ああ、なんならそのまま、ずっと住んでくれてもかまわないんだけどな。」
「は?」
「俺が戻ってからもずっと。」
「・・・え?」


「どうしたの?顔が固まってる。あ、そうそう最上さん。もうひとつ君に渡しておきたいものがあるんだ。」
「は、はい!なんでしょう!敦賀さんからのものでしたら、私どんなものでも大切にしっかりお預かりします。」
「くす。ありがとう。あのね。それは・・・すごく大事なものなんだ。だからぜひ、最上さんに持っていてもらいたくて。」
「そんなに私のこと信用していただけるなんて、光栄ですっ!」
「ふふっ、そうだね。それは、どうしても君にしか渡せないものなんだ。」
「はい・・・?」
「君が持っていてさえくれれば、俺は安心してハリウッドでがんばれる。」
「・・・いったい・・・なんですか?」
「もし受け取ってくれたら・・・俺が戻ってきたあとも返さなくていいから。・・・というか、むしろずっと持っていてもらいたい・・・。」
「ずっと・・・ですか?」
「うん、そう・・・・あのね、最上さん。よく聞いてね。」
「はい。ちゃんと聞いてますよ?」

「俺の心を・・・・俺の心を君に預けるから、どうか受け取ってくれないか。」


「・・・・・・・・・・・・・・・え?・・・・・・・・・・・・・・・(固まる)」


「ご、ごめん。突然だったよね。でも・・・・「あっ、あの・・・そうじゃなくて。そうじゃなくて、あの・・・そしたら・・・・、そしたら敦賀さん!」」
「・・・なに?」
「あの・・・かっ、代わりに・・・・・・代わりに私の心を持っていってくださいませんか。」


「・・・・・・・・・・・・・・・え?・・・・・・・・・・・・・・・(固まる)」


「えっと、その、だから・・・」
「最上さん・・・。」
「・・・敦賀・・・さ・・・・・・んぐっ」




Fin
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最後の「んぐっ」は抱き寄せられたのか、それともキスされたのか。・・・はたまた両方か?その答えはsei様にお預けいたします^^

一周年、本当におめでとうございます!
よかったら、受け取って下さいませ!