2019年JAF全日本ダートトライアル選手権第3戦
「2019 Trial Kyoto」
大会のひとコマ
1 土曜日(公開練習日) 選手パドック

① パドックAの1/3がソーラーパネルに占領されてしまいました。今までギャラリーの駐車スペースが選手パドックになったので、ギャラリーは会場外の駐車場を利用することになりました。


② CMSC岐阜・三枝光博さん1993年から2000年まで全日本ダートトライアル選手権の常連でした。1996年にはA3クラスチャンピオンを獲得。今回2人の息子さんが地区戦から全日本戦に第1戦丸和に続き、2戦目の挑戦となりました。岐阜県恵那市を積載車で夜出発、朝方コスモスに到着。寝不足でさっきまでこの態勢で居眠りをこいていましたが、SA1クラス前戦ウイナーの浦上真選手にたたき起こされて眠気眼です。
③2人の息子さんは右が長男のN1クラス聖博選手(23歳)。左が次男のSA1クラスの聖弥選手(21歳)。勿論2人ともCMSC岐阜所属。全日本デビュー戦の第1戦は聖博選手がN1クラス5位(最下位)、聖弥選手がSA1クラス17位とほろ苦い全日本でビュー戦となりました。今回は父親の光博さんも含め3人ともこのコースは走ったことないのでぶっつけ本番です。(結果はN1クラス7位(最下位)とSA1クラス21位)


④ DクラスCMSC神奈川・下屋敷勝弘選手(奥)は昨年第1戦丸和で2位。今年は第1戦12位第2戦12位と振るいませんが、できるだけ参加して行きたいと。車はエボ10ですがエンジンはエボ10の4B11ではなくエボ9の4G63に載せ換えています。
⑤ あれ!? SA2クラスCMSC浜松・鈴木信地郎選手(手前)は前戦第2戦恋の浦で転倒。車のダメージが大きく修理が間に合わず、今回はエントリーを見送りしましたが、体だけはコスモスに来ました。
2 日曜日(決勝日) 朝の慣熟歩行

① 本日の決勝コース図です。晴れたので砂ぼこりが予想されん、散水は各ヒートN1クラス後とSA1クラス後の2回計4回行われました。


② SC2クラスCMSC兵庫の吉村修選手(左)は、昨年は1回も優勝できず、2017年第4戦スナガワ以来優勝から遠ざかっています。モチベーションを保つ為にもそろそろ優勝が欲しいところです。(結果は3位)
③ DクラスCMSC広島・川崎勝已選手は前戦恋の浦はマシン不調で2本とも走れずに終わってしまいました。どことなく自信なさそうな顔でした。(結果は優勝)


④ CMSC札幌・宝田親子です。父親の芳浩さん(左)は1993年と2003年のチャンピオン。PN2クラスケンシロー選手(中)は2016年2017年PN1クラスチャンピオン。(結果は3位)
PN1クラスCMSC札幌・井土拓巳選手(右)はゼッケン1をもらい、「1号車はあまり気分よくありません」と。(結果は10位)
⑤ N2クラスCMSC長野・山田武史選手は昨年全9戦中7戦に参加し、最高位は6位と全日本初ポイントをゲット。今年は第1戦第2戦を欠場、第3戦が今季初戦。6位以内入賞を目標に張り切っています。(結果は10位)
Dクラス亀山晃選手(左)は第1戦丸和でショートホイールベースのエボ10で初優勝。ライバルが増えて益々闘志が湧いています。(結果は7位)


⑥ DクラスCMSC広島・河内渉選手(左)は昨年ランキング3位。ライバルが増えて武者震い。右はSC2クラス2連勝中の梶岡悟選手。「ダートラ界のコナン君」と呼ばれています。
⑦ 目下開幕2連勝中の二人はSA2クラスCMSC群馬・荒井信介選手(左)とN2クラスCMSC京都・矢本裕之選手(中)。開幕3連勝なるか注目。(結果は6位とリタイヤ)
N2クラスCMSC福島・星盛政選手(右)は、かつてのシードの常連も昨年はシリーズ11位と不本意な成績でした。今季は第1戦17位、第2戦パス。第3戦に捲土重来を期待しています。(結果は11位)


⑧ N2クラスCMSC浜松・伏見浩二選手。コスモスは余り経験ないので自信ありませんと謙虚。おまけに花粉症でマスクが手放せません。(結果は6位)
中)SA2クラスCMSC岐阜・マイケルティー選手は毎度過激な走りで定評で、昨年は優勝1回のシリーズ4位。今季は第1戦7位第2戦も7位と少し低調。そろそろいつもの走りを見せてほしいです。(結果は3位)
右)SA2クラスの黒木陽介選手は一昨年N2クラスチャンピオン。昨年はSA2クラスにクラス変更して2勝、シリーズ3位。今季第1戦は海外出張でパス、第2戦恋の浦で2位。去年はコスモスで優勝したのに賞金が出ないのでぼやいていました。今回は賞金が出るので俄然張り切っています。


⑩ SC1クラスCMSC岐阜・奥村直樹選手(右)は前半の5戦で優勝2回2位3回とチャンピオンに手が届きかけたのですが、第5戦以降山崎迅人選手が5連勝した為チャンピオンの野望が見事に砕けてしまいました。今季こそチャンピオン!と勢いこんでいますが、第1戦9位第2戦3位とエンジンがまだかかっていません。
SA2クラスCMSC岐阜・北村和浩選手は昨年チャンピオンをCMSC道北・鎌田卓麻選手に奪われ惜しくもシリーズ2位。今季は鎌田選手がDクラスに移行したので、何が何でもチャンピオンにカムバックしたいところです。しかしCMSC群馬・荒井信介選手に開幕2連勝されてしまい、第1戦は2位、第2戦は3位に甘んじています。
N2クラスのCMSC神奈川・影山浩一郎選手(左)は今季8位8位と未だエンジンがかからず。
カメラの前で気合十分な3人ですが、今回どんな成績を収めるか気になります。(結果は奥村選手4位、北村選手2位、影山選手7位)
⑪ CMSC神奈川・戸田浩さんは毎戦Dクラス亀山晃選手のサービスで参加なのに、慣熟歩行。さてはそろそろ選手にカムバックか?「走りたいけど、諸般の事情が・・・」と。


⑫ SC1クラスCMSC島根・山下貴史選手(右)は、大会アナウンサー阿久津栄一さんから「FTOの甲高く小気味良いV6サウンドを聞いてほしいので、山下選手がギャラリーを通過する時はしゃべらないでいます」とV6エンジン音にお褒めの言葉を頂きました。
左はSA2クラスの人見雅子選手。全日本ダートラは2003年から毎年ほぼ全戦参加のキャリアの持ち主。過去クラス10位が最高位ですが、並み居る男性選手に交じって紅一点はまさに男勝り。
⑬ 左はDクラスCMSC長野・山本康徳選手。今年はDクラスにチャンピオン(昨年SA2クラスのCMSC道北・鎌田卓麻選手ただし今回は欠場して久万高原に出場、SC2クラスのCMS本部・田口勝彦選手、昨年のFIAアジアパシフィックラリー選手権(APRC)チャンピオンの炭山裕矢選手)が3人も参入して超激戦クラスになりました。見る方は面白いですが、今までこのクラスに参戦していた選手はチャンピオンの谷田川敏幸選手を含め順位争いに大変な思いをしています。(山本選手結果は12位 谷田川選手は3位)
右はDクラス亀山晃選手(結果は7位)。


⑭ SA1クラスCMSC仙台・稲葉幸嗣選手(右)は今季第1戦2位第2戦も2位とまずまずの出だしですが、昨年第3戦切谷内の優勝以来1年優勝から遠ざかっており、ここはやはり「優勝」の二文字が欲しいところです。(結果は3位)
左からSC1クラス昨年シリーズ5位の深田賢一選手、 昨年SA1クラスチャンピオンの小山健一選手、昨年は第8戦の1試合のみ出場で今年も第3戦が初戦のSA1クラス外山嘉賢選手。稲葉選手(インテグラ)以外はシビック乗りです。
⑮ 左から混戦DクラスのCMSC福岡・江川博選手。SC2クラスCMSC兵庫・吉村修選手、SC2クラスCMSC兵庫・杉尾泰之選手。杉尾選手は昨年のこの大会で撮影している小生の目の前で転倒クラッシュ、痛い目に会いました。全日本戦で唯一入賞者に賞金が出なかった試合でしたが、転倒賞を貰い修理代の一部に充当しました。今回は悪夢を引きづらないようお祈りします。
3 開会式


① 主催者を代表して本大会の上村賢司組織委員長・(主催者チームサンダース代表)から挨拶。
② 審査委員会は左から嶽下宗男審査委員長、村瀬晴信審査委員、石田正博審査委員の3名。ひとり置いて一番右は村瀬秋男・JAFスピード競技部会部会長。


③ 競技役員は前列右から上村賢司組織委員、ひとり(スポンサーのエクセディ)置いて 今井健文競技長、地神糧コース委員長、後席右から田岡一浩技術委員長 知町俊彦事務局長 福本正道救急委員長。
④ 引き続きドライバーズブリーフィング。今井健文競技長から注意事項説明。
4 昼休み


① 九州勢が仲良く慣熟歩行。CMSC福岡・岸山信之選手(左から2人目)は1本目3位。CMSC福岡・馬場一裕選手(左から3人目)は1本目9位。N1クラスの後N2クラスの前に散水が行われるので、水の撒き具合では第2ヒートの走り方に影響します。(N2クラスはタイムアップならず1本目の順位で決まりました。)馬場選手は小学校の先生。字のうまさは全日本ダートラ選手のエントリー書類の文字のきれいさはナンバーワンと大会アナウンサーの阿久津栄一さんがベタ褒めしています。
② 参考に門前エントリー書類を見せてもらいました。


③ SC2クラスCMSC青森・大西康弘選手とDクラスCMSC本部・田口勝彦選手が第1ヒート後の慣熟歩行。第1ヒートは大西選手が7位、田口選手が5位と出遅れてしまいました。勝負はタイムアップの2本目と、路面状況をしっかり観察。
④ 昨年までPN1クラスに参加していたCMSC青森・葛西一省さんは、昨夜東近江市で一緒に飲んだ出水田智大さんも加わり大西・田口両選手のメカニックサービス。


⑤ 昼休みに大会スポンサーからの協賛品をギャラリーに抽選プレゼント。
⑥ 上村賢司組織委員長自ら当選番号を読み上げていました。


⑦ 折からの暑さでかき氷が人気でした。
⑧ 地元のCMSC京都の井上典也事務局長(左)と小山和人副会長も視察に来られました。
5 第2ヒート終了後


① SC2クラスCMSC青森・大西康弘選手とDクラスCMSC本部・田口勝彦選手は、リザルトを見乍ら何やら真剣な会話と見受けましたが、聞こえた言葉が「○○秒」ではなく「○○円」だったので、どうやらリザルトのタイムに応じた昨夜の飲み代の精算のようでした。
②大西選手がSC2クラス4位、田口選手がDクラス2位の成績を収めたので、メカニックサービスの武田延晃さん(左)出水田智大さんは大役を果たし片付けも軽やか。


③ N2クラスCMSC福島・星盛政選手(右)は結果11位と下位低迷に終わりました。CMSC福島・大竹幹也さん(左)との撤収作業もどことなく疲れた風情でした。
④ 広島・福岡グループは左からDクラス6位のCMSC広島・河内渉選手、SC2クラス2位のCMSC福岡・岩下幸広選手、SC2クラス開幕3連勝の梶岡悟選手、Dクラス8位のCMSC福岡・江川博選手。右端は全日本ジムカーナ選手に転向した(?)CMSC岐阜・栗本利也さん。「今回は下見。第5戦門前からは全日本ダートラにもちゃんと出場しますよ」と。


⑤ SA2クラスCMSC群馬・荒井信介選手は6位、開幕3連勝ならず。「でも今年は仕事面で転職2年目となり落ち着いたのでダートラに打ち込めます」と気分はさわやかでした。
⑥ N2クラスCMSC京都・矢本裕之選手も開幕3連勝がかかっていましたが、第1ヒート最終コーナーでエンジンブローDNF。2本目も走れず結局タイムなし終わりました。エンジンがパーになり次の第4戦スナガワ出場は微妙になりました。何とか間に合わせて欲しいです。


⑦ CMSC岐阜・三枝兄弟は今回聖博選手N1クラス7位(最下位)、聖弥選手SA1クラス21位と、全日本初参加の第1戦丸和同様不本意な成績に終わりましたが、次は第5戦走り慣れた地元門前で雪辱を果たしますと。
⑧ PN3クラスCMSC岐阜・西尾賢治選手は2001年以来の全日本出場で結果は11位でした。三枝兄弟同様走り慣れた門前ではいい成績を収めてくれるでしょう。
6 表彰式

① PN1クラス 優勝上野倫広 2連勝 2位児島泰 3位太田智喜 4位天野佳則 5位藤原祐一郎6位森大士の各選手。

② PN2クラス 優勝細木智矢(昨年チャンピオン) 2連勝 2位河石潤 3位CMSC札幌・宝田ケンシロー 4位鳥居晴彦の各選手。


④ N1クラス 優勝 濱口雅昭 2連勝 2位CMSC栃木・古沢和夫 3位北原栄一の各選手。

⑤ N2クラス 優勝北條倫史(昨年チャンピオン) 2位西田裕一 3位CMSC福岡・岸山信之 4位CMSC山形・伊藤久 5位信田政晴 6位CMSC浜松・伏見浩二の各選手。

⑥ SA1クラス 優勝浦上真 2連勝 2位小山健一(昨年チャンピオン) 3位CMSC仙台・稲葉幸嗣 4位崎山晶 5位今村宏臣 6位葛西キャサリン伸彦の各選手。

⑦ SA2クラス 優勝黒木陽介 2位CMSC岐阜・北村和浩 3位CMSC岐阜・マイケルティー 4位林軍市 5位寺岡知展 6位CMSC群馬・荒井信介の各選手。

⑧ SC1クラス 優勝山崎迅人 2連勝 2位CMSC長野・坂田一也 3位CMSC島根・山下貴史 4位CMSC岐阜・奥村直樹 5位ナカノジュンの各選手。

⑨ SC2クラス 優勝梶岡悟 開幕3連勝 2位CMSC福岡・岩下幸広 3位CMSC兵庫・吉村修 4位CMSC青森・大西康弘 5位上村智也 6位亀田幸弘の各選手。

⑩ Dクラス 優勝CMSC広島・川崎勝已 2位CMSC本部・田口勝彦(昨年SC2クラスチャンピオン) 3位谷田川敏幸(昨年Dクラスチャンピオン) 4位CMSC長野・宮入友秀 5位目黒亮 6位CMSC広島・河内渉の各選手。