2018年JAF全日本ダートトライアル選手権第3戦
「2018年東北ダートトライアル IN KIRIYANAI」
大会のひとコマと旅の途中
その1 大会当日
1 公開練習日の慣熟歩行

①② サーキットパーク切谷内全景。左写真の左後方下段はパドック。

③ SA2クラスCMSC神奈川・川村永二選手(右)は、第1戦はミスコースとマシントラブル・リヤイヤでタイムなし。第2戦は2本目マシントラブルリタイヤ、1本目タイムで13位と全くいいところなし。今度こそ2本とも走り切りたいと最低限の希望。昨年は2位、2位、5位と順調だっただけに、今年の出だしの悪さに内心穏やかではありません。(結果5位)
方やSA2クラスCMSC岐阜・櫛田正文選手も13位、15位と目標の1ケタ順位が達成できていませんが、元気が一番と健康維持のために御年73歳を迎えてもダートトライアルを続けているのには敬服します。(結果21位)
左はSA2クラス松田周一選手と N2クラス信田政晴選手。

⑤ N2クラスCMSC神奈川・大橋邦彦選手(左)は第1戦5位(第2戦不参加)と大健闘。2013年から本格的に全日本を追って以来、JAFカップを除いては過去最高位の9位を上回る成績。各地のコースも経験を積んできたので今年は好調が続くことが予感します。(結果7位)
DクラスCMSC神奈川・下屋敷勝広選手(中)も今年ニューマシンエボ10を投入して第1戦2位と過去最高位を獲得。走りに自信が付いてきました。「でもエンジンは4B11ではなく4G63だから“エボ10もどき”」と、あくまでエンジンにこだわる下屋敷選手でした。(結果15位)
右は杉尾ガレージ最優秀門下生の昨年N1クラスシリーズ2位岡翔太選手。今季も2連勝中と好発進。


⑧ CMSC神奈川・戸田浩さん(左)はDクラス亀山晃選手(右)と堀之内明弘選手(中)のお抱えサービス要員。2006年までは全日本のSA1クラスで何度も優勝を経験。2008年を最後に全日本から撤退。以来選手ではなく、メカニックで現場に来ています。
2 決勝日の慣熟歩行


② CMSC札幌の一団。左から昨年2年連続PN1チャンピオン今年はPN2クラスにクラス代えした宝田ケンシロー選手。その右はお父さんの1993年A4クラス元チャンピオン宝田芳浩さん。「オヤジが来ると勝てないんです」とは2年前。今では来ても勝てるようになりました。
右にPN1クラス井土拓己選手。ラリーの井土正高選手はお父さん。同じくラリーの井土卓治選手は伯父さん。
その右はN1クラス星野幹男選手。

右はDクラスの亀田幸弘選手。
④ PN1クラスCMSC青森・葛西一省選手は自身のFBで、「全力を出し切ります!」と、切谷内にかける意気込みを事前披露。畑の肥やし(掛け声)にならないことを祈ります。(結果8位)

⑤ SA2クラスCMSC岐阜・マイケルティー選手は昨年から本名をやめてライセンスネームでエントリー。すっかりライセンス名が定着してきましが、本名は…?思い出しました。2年前まで田上正彦選手でした。
3 パドック

① CMSC岩手・濱道寿幸さん(右)は全日本切谷内では毎回オフィシャル参加。今回のお役目は副救急委員長。


③ CMSC岩手・玉熊孝次さんは彦士さんの父君。一緒にオメガオイル販売の会社をやっています。会場の旗の設置中でした。
④ 盛岡の藤村幸雄さんは昔から影となりひなたとなってCMSC岩手をサポート、励ましてくれました。我々本部もそのことを聞いており、そのご恩を忘れずに、会場で会えばいつも感謝の気持ちで接しています。

⑤ CMSC道北・五十嵐貴右選手(中)は、次戦第4戦スナガワは地元だけにコースを得意としており、昨年は2位を獲得。今年も上位獲得、気合いを入れて臨むため、ウオーミングアップを兼ねて参加。(結果13位) 右はCMSC道北・磯弘美さん。
⑥ SC1クラスCMSC長野・坂田一也選手は昨年CJ4Aマシンをほぼ全損させたため、冬場コツコツとマツダのアクセラでニューマシンを製作、ようやく切谷内がデビュー戦となります。アクセラはSA1クラスの崎山晶選手も今年から採用。2人が選んだということはアクセラに戦闘力があると判断した?今回崎山選手は4位でしたが、坂田選手は7位とこれから熟成して上位が期待されます。
右はN2クラスCMSC長野・山田武史選手。2010年全日本デビュー戦(野沢)でいきなりN3クラス3位を獲得して超有望選手と思われましたが、なかなか全日本の壁は厚く高く、その後は2ケタ順位。(結果14位)

⑦ DクラスCMSC千葉・ヨレヨレトモキ選手は平塚選手とWエントリー。第1戦でエボ10になったので乗りやすいとご機嫌でしたが、第2戦以降は再び今までのエボ9にもどりました。エボ10は元々SA2クラス北村和浩選手のマシンを買ったもので、しっかりDクラススペックにするため、今は某ガレージで改造中。来年までお預けとのことでした。エボ9もSCクラスのスペックのままで、Dクラススペックにはしていないそうです。(結果6位)
⑧ DクラスCMSC長野・宮入友秀選手(左)は同じくDクラス目黒亮選手とともに、兵ぞろいのDクラスでは若者の部類。以前表彰式ではその先輩選手を“オヤジ狩り”すると息巻いてみたものの、谷田川選手や亀山選手の返り討ちにあっています。(結果4位)

⑨ SC2クラスCMSC福岡・岩下幸広選手(左2人目)は、今回片道1800kmを途中タイヤパンク3回あり、40時間かけて積載車を運転してやってきました。昨年は同タイムの惜しい2位に終わっただけに、今年こそ!と九州のスーパースターは日本のスーパースターを目指している燃える闘の持ち主です。(結果優勝=全日本初優勝)
DクラスCMSC福岡・江川博選手(左)は2016年に大病して休眠。昨年復帰。徐々に成績が上昇していますが、今年はもっと復活してシード権獲得を目指したいと、頑張っています。(結果5位)
SC2クラスCMSC福岡・上原吉就選手(右)は、前戦第2戦は地元福岡県恋の浦で上位が期待されましたが、気合が空回りして15位と惨敗。切谷内で雪辱を期します。(結果3位 = 過去全日本自身の最高位)
SC2クラスCMSC東京・アキマただゆき選手第1戦丸和では公開練習にエンジントラブルで直らず決勝は不出走だっただけに、今回は何としても無事ゴールしたいと。(結果8位)
左はN2クラス宮地雅弘選手。

⑪ N2クラスCMSC山形・伊藤久選手は1989年の全日本初挑戦以来、前戦恋の浦で全日本初優勝を果たして、感涙にむせびました。切谷内は地元コース故コースを熟知しているとはいえ、力まずに行きたいと謙虚。エンジンの点検中、外したボルトを隙間に落とし磁石で救い上げる作業をしているところでした。(結果11位)

⑬ SC1クラスCMSC岐阜・奥村直樹選手は、第1戦丸和は2位、前戦恋の浦では2年ぶりの優勝を果たして今季絶好調。こうなったらいっそ思い切って今季目標をチャンピオンにかさ上げるよう発破をかけました。(結果優勝)
左はKoneチームメイトのSA2クラス三浦昂選手。今年の1月南米で開催されたダカールラリーで見事市販車部門優勝を果たしました。長距離が得意の三浦選手ですが、勝負勘を維持するためスプリントの全日本ダートトライアルに参加しています。
⑭ 元全日本ラリーADVANチームドライバーのCMSC福島・藤田哲也選手。1994年にラリーを引退。2000年に地区戦ダートトラに復帰、翌年末で休眠。2016年に再度地区戦ダートラに復帰。メインは地区戦ですが、近場の全日本ダートラにも参加。昨年は黒いCT9Aランサーでしたが、今年は赤いCT9Aランサーに乗り換えました。試合はいつも奥様(中)同伴です。(結果15位)
左は休眠中のCMSC福島・谷津良嗣さん。彼は子育て中で当分復帰の予定はなく、「嫁が許可してくれない」そうです。

⑮ SA2クラスCMSC青森・大西康弘選手(左)は4日(金)に弘前で、SC2クラスCMSC本部・田口勝彦選手(右)とゴルフ。大西選手の勝ち。そのあと海鮮BBQはFBで公開。切谷内まで持ってきてくれと頼みましたが、出前はやっていないと断られました。(結果大西選手6位 田口選手2位)


⑰ SA2クラスCMSC群馬・荒井信介選手は、今季は第1戦2位、第2戦4位。昨年は第1戦第2戦に優勝して第3戦切谷内2位と好調だっただけに、今年はまだ未勝利。ここらあたりで勝ってシリーズ争いに踏ん張りたいところです。(結果3位)
左はN2クラスCMSC福島・佐藤善彦選手。丁度DクラスCMSC千葉・平塚忠博選手(右)がコーヒーのお湯を貰いにきました。
⑲ N2クラスCMSC京都・矢本裕之選手(左)はいつもN2クラスCMSC福島・星盛政選手(右)とパドックを一緒にしています。矢本選手は今季第2戦2位でしたが、第2戦はマシントラブルで不本位な13位でした。いつも乍ら土曜日は会場には来るものの、公開練習には参加せず、場外からじっくり他の選手の走りを観察、イメージトレーニングに専念しました。(結果17位)
星選手は地区戦で切谷内は良く走っているので、上位が期待できそうです。(結果4位)
中はサービス助っ人のCMSC福島・大竹幹也さん。

⑳ あれ!今回エントリーしていなければ昨日の公開練習では姿もなかったCMSC広島・川崎勝已選手(左)がいるではありませんか。どうやら公開練習でDクラスCMSC福岡・江川博選手がドライブシャフトを折り、急遽広島から新幹線を乗り継いで昨夜八戸まで運んできたということでした。
右はCMSC岐阜・原利之さん。Dクラス炭山義昭選手の専属メカニックで参加。パドックではボンネットを開けてエンジンの微調整でした。
㉑ その炭山選手は自分の車のメンテナンスは原さんに任せっきりで、もっぱらSC2クラスCMSC兵庫・吉村修選手のエンジンチューニングチェック。
吉村修選手は第1戦8位、第2戦4位と本調子ではない様子。激戦のSC2クラスとはいえ、そろそろ本来の実力を見せてほしいところです。(結果4位)

㉒ CMSC青森・椛澤宏之さん 福原英治さんが観戦に来てくれました。昨年1月に弘前に行った時、「是非全国大会を開催してほしい」と懇願されて、いろいろアドバイスを貰って今年2月に」開催に漕ぎ付くことができました。
4 メディアブリーフィング

① 開会式の前、7時30分からメディアブリーフィング。立川敬士競技長が説明。
② 決勝コース図を渡されますが、コース図にはオレンジ色でカメラマンの撮影可能ポイントが記されています。どこで撮影しても良いということはありません。1ヒートで2回撮影できるポイントを狙いますが、カメラマンも実際にコースを慣熟歩行して確かめます。
5 開会式

① 8時10分選手・役員・オフィシャルが全員集合。

② 大会役員は左から三浦正名・名誉大会会長(五戸町町長)、鶴飼寿栄・大会会長(八戸モータースポーツ協会顧問)、北紀一・名誉大会副会長(青森県県議会議員)。右は横町秋男・会場オーナー(横町建材社長)
③ 競技会審査委員会は右から関根基司・審査委員長、中村善浩・審査委員、小野守平・審査委員。

④ 主催者を代表して、三浦正名・名誉大会会長(五戸町町長)から、歓迎の挨拶。

⑤ 開会式に引き続き、立川敬士・競技長からドライバーズブリーフィング。

➅ 一番左は司会兼アナウンサーの阿久津栄一さん。競技役員は左から松村次男・組織委員長(MSCはちのへ・代表)、立川敬士・競技長(AKITA代表)、中村善彦・副競技長、田中昇・副競技長、野口誠・コース委員長、山本高史・計時委員長、佐々木洋・技術委員長、加藤正道・救急委員長、角浜」秀樹・パドック委員長、日向敏男・事務局長。
6 表彰式

① PN1クラス優勝は山崎利博選手。2位佐藤卓也、3位工藤清美、4位福山重義、5位上野倫広、6位児島泰の各選手。

② PN2クラス優勝はCMSC札幌・宝田ケンシロー選手。2位鳥居晴彦、3位櫻井貴章、4位川島秀樹、5位今村宏臣、6位竹本幸広の各選手。

③ N1クラス優勝はCMSC栃木・古沢和夫選手。2位今隆志、3位岡翔太(代理)、4位森大士の各選手。

④ N2クラス優勝は北條倫史選手。2位CMSC岩手・浅沼賢志、3位信田政晴、4位CMSC福島・星盛政、5位CMSC神奈川・影山浩一郎、6位伊藤益弘の各選手。

⑤ SA1クラス優勝はCMSC仙台・稲葉幸嗣選手。2位小山健一、3位浦上真、4位崎山晶、5位岩澤研一、6位葛西キャサリン伸彦の各選手。

➅ SA2クラス優勝はCMSC岐阜・マイケルティー選手。2位CMSC道北・鎌田卓麻、3位CMSC群馬・荒井信介、4位CMSC岐阜・北村和浩、5位CMSC神奈川・川村永二、6位CMSC青森・大西康弘の各選手。

⑦ SC1クラス優勝はCMSC岐阜・奥村直樹選手。今季2勝目。2位山崎迅人、3位深田賢一、4位CMSC福島・佐藤秀昭、5位西尾忠、6位竹村由彦の各選手。

⑧SC2クラス優勝はCMSC福岡・岩下幸広選手。全日本初優勝。2位CMSC本部・田口勝彦、3位CMSC福岡・上原吉就、4位CMSC兵庫・吉村修、6位熊川嘉則の各選手。

⑨ Dクラス優勝は谷田川敏幸選手。今季3連勝。2位CMSC千葉・平塚忠博、3位目黒亮、4位CMSC長野・宮入友秀、5位CMSC福岡・江川博、6位CMSC千葉・ヨレヨレトモキの各選手。