2017年JAF全日本ダートトライアル選手権第8戦(最終戦)
「NANO TOPカップ ダートトライアル IN タカタ」
大会のひとコマと旅の途中
その1(大会当日)
1 10月13日(金)のタカタ舞台裏

① 今回は10月12日(木)新宿発の夜行バスで岡山へ。13日(金)朝、CMSC島根の倉敷在住の三好工さんにピックアップしてもらい、三好さんと一緒にそのままタカタ入りしました。三好さんは昨年からJMRC中国のダートトライアル部会長で、今大会では組織委員でを務めています。


②③ 既に今大会の組織委員長、JMRC中国の運営委員長でありCMSC広島会長の岩根つもるさんが、せっせとテントやスポンサーの旗を組み立て中。「若いのは仕事があるから金曜日は休めない。準備は我々年寄りがやらないと」と。小生もお手伝いしました。


⑤ 岩根さんは「わしのはターボが付いとる」と自慢。岩根さんはどんな車でも性能優先。だから燃費は二の次。三好さんのミニキャブバンがリッター20キロ行くのに対して、岩根さんのキャリーバンはリッター10キロだそうです。
2 10月14日(土)公開練習 朝の慣熟歩行


① 今年もパドック委員長を務めるCMSC広島・大谷竜三さん。
② CMSC広島・事務局長の平原和幸さんは前パドック委員長でしたが、今は普通のオフィシャルに。でも仕事が忙しくても、この日だけはオフィシャルとして参加。


③ N1クラスCMSC栃木・古沢和夫選手。今年はついに全戦参加。前半は3位7位3位4位と順調でしたが、第5戦以降は7位12位10位と失速。シリーズも第7戦まで6位。最終戦はシード権を賭けて走るので気合いが入っていました。(結果は9位でしたがシリーズ6位。シード権確保)
④ いつもやんちゃなSC2クラスCMSC兵庫・杉尾泰之選手は門下生の平木亮選手(後ろ)を従えて慣熟歩行。平木選手の指導には並々ならぬものがあります。地元の学校行事では積極的に参加する熱血PTA.(結果は15位)


⑤ SA2クラスCMSC浜松・鈴木信地郎選手のアグレッシブな走りっぷりは玄人好み。写真撮影にも力が入ります。(結果は11位)
⑥ 6473 SC1クラスCMSC福島・佐藤秀昭選手は2014年までPNクラスで活躍。2年間全日本を休んでいましたが今年SC1クラスで復活。第7戦までシリーズ3位。「いやー。やっぱここが自分の居場所です」と。左はSC2クラスCMSC福岡・橋本和信選手。九州地区戦では毎年のごとくチャンピオン獲得。全日本にも「モータースポーツハシモト(MSH)」の代表として多くの門下生を抱えて転戦しています。今年は第2戦恋の浦で5位獲得。(結果は10位)


⑦ SC2クラス・CMSC兵庫・吉村修選手は、昨年は4勝しても田口勝彦選手も4勝したのでシリーズ2位。今年は1勝どまりで目下シリーズ3位。このクラスは梶岡悟選手が3勝を挙げてすでにチャンピオン獲得。(結果は7位)
⑧ その梶岡悟選手は既にチャンピオン獲得していますが、地元広島の試合に勝って有終の美を収めたいと、コース図を見ながら真剣に慣熟歩行。後ろのDクラスCMSC広島・河内渉選手は昨年3勝して、あわや谷田川敏幸選手を下してチャンピオン獲得寸前までいきました。今年は未勝利で谷田川選手に早々とチャンピオンを許してしまいましたが、地元広島試合だけに、「打倒!谷田川選手。満点チャンピオン阻止!」と、優勝目指して燃えています。(結果は優勝)


⑨ 2年連続PN1クラスチャンピオンを獲得したCMSC札幌・宝田ケンシロー選手は気分よく最終戦にきました。(結果は本人も予期せぬ13位)同じくPN1クラスCMSC札幌・井土拓巳選手は今年全日本に3戦出場。今回4戦目。第4戦スナガワに8位が最高位。「まだ新参なので中々上位は厳しい」と。(結果は13位)
⑩ SA2クラスCMSC広島・加藤勝利選手。昨年は中国地区チャンピオン。地元広島の全日本の試合には2011年以来の挑戦ですが、地元の利を生かして上位に食い込みたいと。(結果は18位)
3 公開練習終了後


① CMSC札幌・井土拓巳選手は明日の決勝に備えてせっせと洗車。
② DクラスCMSC広島・川崎勝已選手(中)は2009年N3クラスシリーズ3位を最後に全日本戦から遠ざかっていましたが、今年は車を入れ替えてDクラスに挑戦中。第4戦7位、第6戦6位、第7戦3位と尻上がり。第8戦は地元。走り慣れたコース故、公開練習は1本目1位、2本目2位と絶好調。決勝は3位以上の表彰台に期待がかかります。(結果は2位)


③ N2クラスCMSC浜松・伏見浩二選手はここ数年毎回丸和、門前、今庄、タカタに出場、いずれかの試合でひとケタ順位を獲得してきましたが、今年はまだなので最終戦に気合が入ります。(結果は15位)
④ SA2クラスCMSC岐阜・櫛田正文選手は全参加選手最年長の72歳。地元町内会の老人会は自分の居場所ではないと、現役続行中。今まで優勝回数は数知らず、3度も年間チャンピオンの実績があります。今では目標はひとケタ順位と謙虚になりましたが、今でも衰えない気力、気迫は全選手のお手本と言えます。(結果は15位)


⑤ SC1クラスCMSC長野・坂田一也選手は今回エントリーしていないのに、現場に。今季第2戦恋の浦で全日本初優勝、第4戦切谷内で2勝目を挙げてチャンピオンを目指してきましたが、第6戦門前でクラッシュ。第7戦今庄にはレンタルマシンで2位獲得するも山崎迅人選手のチャンピオンが決まり、シリーズ順位は2位確定してしまったのでエントリーをやめたと。
⑥ SC2クラスCMSC千葉・平塚忠博選手とN2クラス北條倫史選手は仲良く遅い昼食。
北條選手は最終戦の今大会にチャンピオンを賭けて黒木陽介選手と一騎打ち。公開練習は1本目2本目とも1位。対する黒木選手は1本目2位、2本目スピンして19位。明日の決勝が楽しみです。(結果は黒木選手が北條選手に0.025秒の差で優勝、チャンピオン)


⑦ N2クラスCMSC京都・矢本裕之選手は公開練習に参加せず、外野からじっくりコースと選手の走りを観察。昨年はシリーズ3位でしたが、今年は第1戦丸和2位以降成績が振るわず前戦までシリーズ9位。シリーズ6位のCMSC栃木・赤羽政幸選手とは3ポイント差なので、シード権目指してここは踏ん張りどころ。(結果は6位 シード権ならず)
⑧ SA2クラスCMSC群馬・荒井信介選手は今季早々と開幕2連勝、その後も2位4位3位とチャンピオンを射程距離に収めてきましたが、第6戦門前で風邪を押しての参加が災いして第1ヒートクラッシュリタイヤ。その間ライバルのCMSC岐阜・北村和浩選手が第4戦スナガワからエンジンがかかり前戦まで3勝を挙げてチャンピオン争いに逆王手。荒井選手が優勝しても北村選手が3位以上なら北村選手がチャンピオンと、荒井選手には厳しい状況ですが、「とにかく優勝目指すだけ」と。(結果は北村選手3位、荒井選手4位で北村選手の2年連続チャンピオン確定)


⑨ N2クラスCMSC山形・伊藤久選手(右)とメカニックの加藤琢さんは、伊藤選手のマシンはノートラブルでしたが、SC2クラスCMSC東京・アキマただゆき選手のマシン不具合を調整中。
(結果は5位 シリーズも4位と来季シード権獲得)
⑩ N2クラスCMSC道北・五十嵐貴右選手は第3戦地元スナガワではあわや優勝かと思わせる2位。最終戦タカタは「思い切り踏めるので、好きなテクニカルハイスピードコース」と今季4戦目の全日本にチャレンジ。(結果は11位)


⑪ N2クラスCMSC神奈川・影山浩一郎選手は昨年シリーズ5位も、今年は第3戦切谷内の4位が最高位で表彰式もこの1回のみ。どうやら来季のシード権獲得は遠のいたようです。(結果は8位)
⑫ 遠く北海道から遠征のPN1クラスCMSC道北・内藤修一選手(左)は2年前北海道の礼文島から全日本に遠征、その後旭川に転勤となり「楽になりました」と。PN2クラスCMSC帯広・和泉泰至選手(右)は第4戦地元スナガワで優勝。第7戦今庄では5位。目下シリーズ7位で来季シード権を賭けて戦います。(結果は内藤選手8位。和泉選手2位でシリーズ6位来季シード権獲得)

⑬ SC2クラスCMSC本部・田口勝彦選手(右)は今季2勝を挙げるも、3勝を挙げた梶岡悟選手がチャンピオンを確定してシリーズ2位が確定しましたが、最終戦タカタでは同じ中国地区の梶岡選手に一矢報いたいところです。整体師のCMSC青森・安田裕美さん(左)が付いているので凝った体をほぐしてくれます。


⑭ CMSC広島をはじめとする広島グループのパドックでは、アユの塩焼きがたけなわでした。
⑮ 「アユは頭から骨までしっかり食うのが通」と、DクラスCMSC広島・河内渉選手。明日の決勝前のリラックスのひと時でした。
4 決勝日朝


① ゲートオープンは5時30分。6時から公式受付。受付を済ますと選手全員にスポンサーからお土産に、広島の味噌で作られた「新庄みそピーナツ」がもらえます。
② 慣熟歩行は6時20分から7時30分まで。SA2クラスCMSC浜松・太田延昭選手はコース図を片手に慣熟歩行スタンバイ。


③ SC1クラスCMSC島根・山下貴史選手(右)はSA1マシンのFTOをチューンナップして今季からSC1クラスに転向。第6戦門前で惜しくも2位。今季中国地区SD1クラスチャンピオンを獲得して、地元タカタで気合が入ります。(結果は5位)
肉が大好きと、「焼肉王子」の異名を持つPN1クラス藤原祐一郎選手(左)は、大阪在住ながらタカタ通いして、中国地区PN1クラスでは今季シリーズ3位を収めたほどタカタ好き。
④ DクラスCMSC長野・山本康徳選手。ラリー、ジムカーナの全日本戦ではK-one選手のサポートで遠征しているので、毎週どこかで会っています。今季は6位が2回、目下シリーズ9位。「もうちょっと成績出せばシード権なのだけど」と。(結果は7位シード権ならず)
5 開会式

① 7時45分から開会式

② 大会役員は前列左から 石田正博審査委員長、加藤正美審査委員、淺田義友審査委員、岩根つもる組織委員長/CMSC広島会長、医師団2名。後列左から永山幸二競技長、原博史コース委員長、小野守計時委員長、三宅晃技術委員長、大谷竜三パドック委員長/CMSC広島、川越一彦救急委員長、宮本清組織委員、貞井隆司組織委員、レースクイーンの美佳ちゃん、千夏ちゃん。

③ 開会式終了後 恒例のクラス別選手集合写真撮影会。いきなりPN1クラスでCMSC青森・葛西一省選手は千夏ちゃんと腕を組み壇上に登場。そのままシャッターに納まりました。

④ N2クラスのチャンピオン争いの黒木陽介選手と北條倫史選手が前列真ん中で仲良く腕組。

⑤ SA2クラスのチャンピオン争いのCMSC岐阜・北村和浩選手とCMSC群馬・荒井信介選手は周りから「腕を組め!」とヤジが飛ばされ、組んでいるように見えるポーズとなりました。

⑥ Dクラスは既に谷田川敏幸選手がチャンピオンを確定しており、ピリピリムード無しのせいか、撮影会はダートラ界のベテランけん引役の4名が前列に陣取り、仲良く腕組みポーズとなりました。
6 表彰式

① PN1クラス優勝は児島泰、2位上野倫広、3位荻原吉雅、4位太田智喜、5位藤原祐一郎、6位馬渡貴章の各選手。

②PN2クラス優勝は櫻井貴章、2位CMSC帯広・和泉泰至、3位竹本幸広、4位河石潤、5位川島秀樹、6位坂井義浩の各選手。

③ N1クラス優勝は細木智矢、2位浦上真、3位森大士、4位齊藤道夫、5位岡翔太、6位北原栄一、6位前田蔵人の各選手。

④ N2クラス優勝は黒木陽介、2位北條倫史、3位CMSC福岡・岸山信之、4位信田政晴、5位CMSC山形・伊藤久、6位CMSC京都・矢本裕之の各選手。

⑤ SA1クラス優勝は小山健一、2位工藤清美、3位CMSC仙台・稲葉幸嗣、4位CMSC長野・飯島千尋、5位葛西キャサリン伸彦、6位松岡修司の各選手。

⑥ SA2クラス優勝はCMSC岐阜・マイケルティー、2位CMSC道北・鎌田卓麻、3位CMSC岐阜・北村和浩、4位CMSC群馬・荒井信介、5位大竹公二、6位CMSC神奈川・川村永二の各選手。

⑦ SC1クラス優勝は鈴鹿浩昭、2位西田ツカサ、3位CMSC福島・佐藤秀昭、4位山崎迅人、5位CMSC島根・山下貴史、6位大西雅也の各選手。

⑧ SC2クラス優勝は梶岡悟、2位CMSC本部・田口勝彦、3位CMSC福岡・岩下幸広、4位CMSC千葉・平塚忠博、5位上村智也、6位古屋慶己の各選手。

⑨ Dクラス優勝はCMSC広島・河内渉、2位CMSC広島・川崎勝已、3位谷田川敏幸、4位亀田幸弘、5位CMSC長野・宮入友秀、6位亀山晃の各選手。