2017年JAF全日本ダートトライアル選手権第6戦
「ダートスプリント in 門前」
大会のひとコマと旅の途中
その1 (大会当日)
1 オートテスト
土曜日公開練習終了後、コースの一部を使って、16名の参加者によりJAFオートテストが行われました。オートテストは舗装コースが多いのですが、今回はダートコースでした。
「JAFオートテスト」は普通自動車運転免許証があれば、誰でもOKの参加型モータースポーツです。服装は自由で、ヘルメットやグローブも必要ありません。競技はパイロンで区切られ、途中1回から4回リバースギアを使うコースで行われます。スタートからゴールまでの競技タイムに加え、ミスコースやパイロンタッチといったペナルティが少ない参加者が勝者となります。更に参加者は、JAF国内B級ライセンスを取得する権利が与えられ、JAFジムカーナ等の公認競技に参加することができます。サーキットでのドライビング経験が無い方でも気軽に参加でき、モータースポーツへの第一歩を踏み出せる競技です。
詳しくはJAFHP http://jaf-sports.jp/autotest/


① スタート ② コース走行


③ 車庫入れ ④ ゴール
2 開会式

① 慣熟歩行終了後 7時45分から開会式。


② 大会名誉会長の梶文秋・輪島市長の歓迎の挨拶。平成10年に最初に開催されて以来、毎年開催されて今回で20回目の大会となりました。
③ 各クラス優勝カップは輪島塗。1個6万円もすると梶市長が説明。

④大会役員。右から梶文秋・大会名誉会長 三谷法男・大会会長(門前町観光協会長) 宮下正博・大会顧問(石川県議会議員) 椿原正洋・大会顧問(輪島市議会議長) 小西俊嗣JAFスピード行事部会長 村瀬晴信・大会審査委員長 関根基司・大会審査委員 嶽下宗男・大会審査委員 福田淳三・大会組織委員長。
尚、後席には右から殿村和也・競技長 重岩豊・コース委員長 纐纈孝二・計時委員長 河西信之・技術委員長 大弥保憲・パドック委員長 石動雅久救急委員長 品川誠医師団長。
3 決勝日朝の慣熟歩行

① 本日の決勝コース。スタート直後すぐギャラリーコーナーに向かいます。昨日の公開練習コースと回る順序が変わりました。慣熟歩行は6時20分~7時30分。


② SC2クラスCMSC岐阜・太田雅文選手。朝の受付。2010年SC1クラスチャンピオン獲得して翌年からSC2クラスに転向。今季は第4戦スナガワでの位が唯一のひとケタ順位。地元中部地区門前は6位以内を目指しています。(結果は3位)
③ CMSC神奈川・戸田浩さん(右)は今回Dクラス堀之内明弘選手(中)のサービス応援。
堀之内選手は昨年亀山晃選手(左)が乗っていた車を買って今年全日本戦にエントリー。車の色が黄色からガンメタリックに変わりました。亀山選手はエボⅩで車両製作中ですが今年は間に合わないので、堀之内選手とWエントリーしています。(結果は優勝)


④ N2クラスCMSC福岡岸山信之選手(右)は2015年第2戦(福岡恋の浦)で2位を獲得して以来、全日本戦は3シーズンにわたり皆勤賞。今年も第2戦で4位獲得。その後も5位5位6位と表彰式に出席しています。(結果は6位)
同じくN2クラスCMSC福岡・馬場一裕選手も今年第2戦で2位を獲得しましたが、他のコースに行くとまだまだキャリア豊富な岸山選手の後塵を拝しています。(結果は16位)
左はSC1クラス熊久保重信選手。決勝のコース図を見て、いつもの外周ストレートが無くなり、アップダウンコースではFRシルビアでは太刀打ちできないと既に戦闘意欲喪失。(結果は11位)
⑤ DクラスCMSC広島・河内渉選手(左)は汗を拭き拭き慣熟歩行。昨年は3勝して最後まで谷田川敏幸選手とチャンピオン争いをしましたが、今年は5戦連続谷田川選手にやられっぱなし。ここらで一矢報いたいところです。(結果は3位)
右はDクラス亀山晃選手。
そこにいくと同じく広島出身の梶岡悟選手の足取りは軽やか。それもそのはず、今季絶好調。すでに2勝を挙げてCMSC本部田口勝彦選手とチャンピオン争いをしています。(結果は優勝)


⑥ N2クラスCMSC栃木・赤羽政幸選手(中)はSA1クラスCMSC仙台・稲葉幸嗣選手(右)とPN2クラス坂井義浩選手(左)を従えて完熟歩行。2人とも赤羽選手のお店のメイプルグループ同士。稲葉選手は住まいを仙台から宇都宮に変えてからは、全日本戦は赤羽選手と行動を共にしています。
⑦ N2クラスCMSC神奈川・影山浩一郎選手。昨年は転倒にもめげずシリーズ5位で、今年はゼッケン055のシード選手。今年は何故か車が思うように動いてくれず、第3戦切谷内の4位が最高位で後は7位以下の成績。門前も走る前から自信喪失気味。(結果は12位)


⑧ SC2クラスCMSC兵庫・吉村修選手。昨年は4勝を挙げても、同じく4勝を挙げた田口勝彦選手にチャンピオンを譲ってしまいました。今年は吉村選手は1勝、田口選手も1勝。梶岡選手が2勝挙げて、三つ巴になっています。この門前で勝った選手がシリーズを優位に進めるのではと思われます。(結果 梶岡優勝 田口2位 吉村6位)
⑨ N2クラスCMSC長野・山田武史選手(左)は前戦野沢の試合前、九州北部豪雨で出張先の大分からの飛行機が欠航、危うく帰れなくなりそうでした。今回も直前に北海道出張が入り、もしや極地豪雨で足止めを食らっているのではと思いましたが、フェリーは欠航せず無事に帰れましたと。(結果は18位)
SC1クラスCMSC長野・坂田一也選手(中)は今季第2戦恋の浦で全日本初優勝、第4戦スナガワで2勝目を挙げて今季絶好調。こんなチャンスはないとチャンピオン目指して奮闘。前戦第5戦地元野沢では逆に力み過ぎたのか4位に終わって、山崎迅人選手とポイントが並んでしまいました。今回勝って山崎選手を突き放したいところです。(結果は第2ヒート転倒 12位)
DクラスCMSC長野・宮入友秀選手(右)も今年は優勝こそありませんが、2位2回3位2回とシリーズポイントは2位。チャンピオンはここまで5連勝の谷田川敏幸選手でほぼ決まりですが、久々のシード権確保に向かって頑張ってくれるでしょう。(結果は4位)


⑩ SA2クラスCMSC青森・大西康弘選手(左)は今季第3戦切谷内で1勝を挙げていますが、2勝を挙げているCMSC群馬・荒井信介選手と、同じく2勝の北村和浩選手がシリーズを一歩りード。門前は2014年には優勝経験があるので、ここで勝って終盤のポイント争いに加わっていきたいところです。(結果は4位)
SC2クラスCMSC本部・田口勝彦選手(右)もここまで1勝と3位が3回。前戦の野沢は原因不明のエンジントラブルでノーポイント敗退しただけに、ここで勝って2勝と2位2回のポイントリーダー梶岡悟選手の上を行きたいところです。(結果は2位 梶岡優勝)
⑪ SC2クラスCMSC福岡・上原吉就選手(左)は今季第2戦地元恋の浦で6位入賞。他のコースでは今季2戦とも残念ながら2ケタ順位。門前では1ケタ順位は取ってほしいところです。(結果は11位)
DクラスCMSC福岡・江川博選手(右)は2015年はミラージュで第2戦のみ出場。今年はエボ9で第1戦からフル出場。12位、3位、11位、4位、10位と成績に波がありますが、かつてはシード選手の実力。切れの良い走りを期待しています。(結果は7位)


⑫ DクラスCMSC広島・川崎勝已選手。2009年N3クラスシリーズ3位を最後に全日本戦から遠ざかっていましたが、今年は車を入れ替えてDクラスに挑戦、第3戦スナガワ7位。扇子には「人生横向き」とは書いていませんでしたが、地区戦と全日本戦で楽しみたいと笑顔で語ってくれました(結果は6位) 左はDクラス炭山義昭選手。
⑬ N1クラスCMSC栃木・古沢和夫選手は昨年から全日本を転戦。1勝してシリーズ4位。今年は更に上のシリーズ順位を目指していますが、2位が最高位で苦戦。残り3戦もN1クラス唯一のCJ4Aミラージュで頑張ってほしい。JMRC関東のダートラ副部会長も務めています。(結果は12位)


⑭ SA2クラスCMSC道北・鎌田卓麻選手は今年シーズンイン前練習で転倒、腰を打って手術。1か月で退院、カムバック。ラリーでは第6戦洞爺で復活の勝利を収めましたが、ダートラは未勝利。ダートラでも何とか1勝したいところです。(結果は優勝)
⑮ 北海道から遠征はCMSC道北・内藤修一選手(左)とCMSC帯広・和泉泰至選手(右)。
苫小牧からフェリーに乗って津軽海峡を抜けて日本海に入り能登半島沖を更に行き過ぎて、敦賀で下船。敦賀から200kmを自走で門前に到着。長旅お疲れ様です。(結果は12位と8位)


⑯ SC1クラスCMSC岐阜・奥村直樹選手(左)とPN1クラス福山重義選手は丸で兄弟のような顔つき。オレンジカラーがまぶしいKーoneチームの2人です。
⑰ 奥村選手の車には約束通りCMSCステッカーが貼られていました。


⑱ SC1クラスCMSC島根・山下貴史選手(左)は中国地区戦で優勝の勢いに乗って、全日本門前に乗り込んできました。 MIVEC・V6の少し甲高い独特な心地良いサウンドを響かせてください。(結果は2位) 左はPN1クラス太田智喜選手。
⑲ SC2クラスCMSC東京・アキマただゆき選手は奥様の小出久美子選手と仲良く一緒に全日本転戦。二人のモータースポーツにかける情熱は半端ではなく、尊敬に値します。(結果は17位、18位)


⑳ N2クラスCMSC浜松・伏見浩二選手。地元コース故コースを熟知しているので、何としても6位以内入賞を目標にしています。(結果は11位)
㉑ N2クラスCMSC神奈川・大橋邦彦選手。全日本転戦は2013年から今年で5シーズン目。各地のコースも熟知してきて、これからは一ケタ順位の常連が期待されます。(結果17位)


㉒ 左はSC2クラスCMSC兵庫・杉尾泰之選手と平木亮選手の師弟コンビ。杉尾選手は2011年を最後に全日本から遠ざかっていましたが、今年から全日本復帰。過去PN2クラス竹本幸広選手を育成、今はWエントリーで平木亮選手を育成中。(結果12位 平木選手は16位)
Dクラス4年連続チャンピオンの谷田川敏幸選手(手前左)もN1クラス2016年チャンピオンの岡翔太選手(手前右)とコース攻略のアドバイスするなど何かと面倒を見ています。谷田川選手は今季5連勝中。ほぼ5年連続チャンピオンは間違いないところですが、今回門前で9位以上なら自力でチャンピオンに決まります。結果は5位でチャンピオン確定。(正式にはJAFが発表します)
㉓ N2クラスCMSC福島・星盛政選手(左)は今季第3戦切谷内で3位、毎回渋い走りでしっかり上位。第5戦を終わってシリーズポイントも4位を確保。再度シード権獲得に向けて邁進中。(結果は10位)
SA2クラスCMSC群馬・荒井信介選手(中)は申し込んだ公開練習を欠席。「風邪をひいて一昨日から熱が出ました。今日の決勝の為、体力温存。昨日は無理せずゆっくり前橋の自宅を出てきました」と。今日の決勝はぶっつけ本番です。(結果は最悪のリタイヤ = 1本目タイヤバーストコースオフ 車両破損、2本目出走せず)
N2クラスCMSC京都・矢本裕之選手(右)は昨年の快進撃から今年は緒戦に2位を獲得したものの、その後は小休止状態。一生懸命走っているのだけれど、どうして順位の結果が出ないのだろうか?と自問。(結果は9位)


㉔ DクラスCMSC長野・山本康徳選手(左)はK-oneカラー2年目。目立つオレンジカラーに恥じない走りと成績を収めています。(結果は9位)
N2クラスCMSC岐阜・角皆昭久選手(右)は、門前・今庄の地元中部地区の試合はめっぽう好成績を残しています。今回も上位が期待されます。(結果は8位)
中は昨年SA1クラスチャンピオンの中島孝恭選手。第4戦スナガワで転倒大破。保険を使い野沢に修理が間に合い、今回カラーリングも仕上げてきました。「遅くたっていいじゃないか。可愛ければ」の名言。(結果は13位)
㉕ 右はPN1クラスチャンピオンCMSC札幌・宝田ケンシロー選手。今年も2勝してポイントリーダー。「今回もオヤジさんもオクヤマ社長も来ていないので、伸び伸び走れます」と優勝の最右翼。
(結果は優勝) 左は第2戦恋の浦で優勝したSA1クラス外山嘉賢選手。


㉖ SA2クラスCMSC岐阜・櫛田正文選手は御年72歳。全日本現役最高齢。第4戦スナガワで転倒大破。めげずに自宅にあるもう1台のCT9Aから部品取りして、なんと第5戦野沢に間に合わせて出場。今回第6戦門前でカラーリングも完了。順位はともかく、「いぶし銀のファイター」の情熱は衰えることがありません。(結果は14位) 左はN2クラスCMSC栃木・赤羽政幸選手。
㉗ SA2クラスCMSC浜松・太田延昭選手は、今季は第2戦で7位獲得するも、出張でパスしたり、マシントラブルでリタイヤしたり、イマイチ完ぺきではありません。この地元中部地区門前ではミラージュ時代に優勝しているだけに、何としても成績を残したいところです。(結果は11位)
「走りはそれほど悪くはないと思うのですが、なかなかミスを減らせない。マシンのほうも悪くはないのですが、エンジンの調子がいまひとつ?」と。
4 体験同乗走行会

① 選手会主催の体験同乗走行会が、今回も試合終了後表彰式までの時間を利用して行われました。 10名の同乗者は昼休みに希望者による抽選。抽選の取り仕切りはCMSC群馬・林恵一さん。


②③ ドライバーのCMSC浜松・太田延昭選手と同乗当選者

④ ドライバーはCMSC岐阜・角皆昭久選手と同乗当選者

⑤ 同乗走行会終了後、ドライバー選手、同乗者全員による記念撮影。前列左は毎回スタート旗振り役を務めるCMSC福岡・岩下幸広選手。
ドライバーは地元中部地区選手が務めてくれましたが、CMSCからはCMSC浜松・太田延昭選手、CMSC岐阜・マイケルティー(田上正彦)選手、CMSC岐阜・北村和浩選手、CMSC岐阜・角皆昭久選手の4選手。走るコースは決勝コースと同じ。スピードはそれなりに準全開。同乗者はめったに味わえない体験ができて大感激でした。
4 表彰式
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