スーパー耐久シリーズ2017 第3戦
「SUZUKA “S耐”サバイバル」
大会のひとコマ
( Photo & Report by E. Ebato )
1 鈴鹿サーキット紹介


①② 2017年全6戦のス-パー耐久シリーズも、この鈴鹿サーキットで第3戦を迎える。先日梅雨入りの発表があったものの、連日晴天の中のレースウィークとなっている。







③~⑨ 鈴鹿サーキット国際コースに併設されているテーマパーク「鈴鹿サーキットモートピア」のコンセプトは、「人と車の理想郷を提案するのりものゆうえんち」。
週末の土日は両日とも天気にも恵まれ、地元の中部圏にとどまらず遠方から来場されたご家族連れなど、総合レジャーランドとして小さいお子様からお年寄りまで年齢層問わず、園内には体験型アトラクションの数々に加え、充実のフードコート、スポーツカーや今や主流のハイブリッド車の展示、レース観戦のみならず1日中楽しめる場所になっている。
2 CMSC山形#20号車

① 週末のレースウィーク、CMSC山形RSオガワの2台は2台とも前戦菅生をノーポイントで終え、迎えた第3戦鈴鹿。今回のレースは大会名「“S耐”サバイバル」の通り、走行時間が他の試合の3時間より長い4時間の耐久レース 。

②#20号車ドライバーは左から松本武士、下垣和也、近藤説秀の3選手。昨年の#30号車は予選落ちを経験、レースの厳しさを知ることとなるが、今年はどうか? CMSC山形#20、#30号車共に土曜日の予選をクリアして、日曜日の決勝レースを迎えることとなる。


③ 4時間の長丁場の耐久レースに加え、梅雨入りの発表があるも真夏の日射しは気温上昇が予想され、ドライバーにとって過酷なレースになる事は想像がつく。
④ チームパドックには関係者の他に、サポートレースでもある「アウディ・ワンメイクレースの関係者が訪れ、チーム監督のCMSC山形・小川日出生会長の元へ、しばし談笑。

⑤ 車の仕上がりも上々、手応えを感じながら、12時30分からの4時間決勝レースのスタートに向かう#20号車。

⑥ 決勝前グリッドでは小川監督と、20号車松本武士選手を除くチームドライバーが勢揃い。
左から#30号車のカルロス本田、伊藤勝一、大波肇選手、#20号車下垣和也選手、小川日出生監督、#20号車近藤説秀選手。

⑦12時30分、決勝がスタート。

⑧スタートドライバーは松本武士選手。開始早々ライバルの#59号車スバルWRXから液体漏れ?の場内アナウンス。レース序盤は#6、#59、#20号車が三つ巴でレースをリードする。


⑨⑩ CMSC山形#20・#30号車の2台は順調に周回を重ね、予定通りのピットイン。ドライバー交代・給油など順位を落とす事無くレースを展開する。


⑪ 中盤を過ぎた頃からコースではマシントラブルやコースアウトなど荒れた展開になってきた。セーフティカー導入など一喜一憂する中
⑫、#30号車から水温上昇の無線が入って来て、翌周緊急ピットイン。


⑬ 小川監督・メカニックの懸命なピット作業で無事コースへ復帰。
⑭ レース終盤はCMSC山形の2台は共に安定した走行を見せた。

⑮ #20号車CMSC山形・下垣和也/松本武士/近藤説秀選手組は3位表彰台を獲得。優勝は#59号車 大澤 学/後藤比東至選手組が今季2勝目。
2位は富桝朋広/菊地靖/大橋正澄選手組。#30号車も5位ポイント獲得と良い結果とはなったが、優勝して年間ポイント逆転を狙っていた3位#20号車のドライバーからは笑顔はなかった。
次戦第4戦は九州・オートポリス。ST2クラス3位の#20号車と2位新菱7号車とのポイント差は僅か4ポイント。優勝目指して!CMSC山形RSオガワの走りに期待したい。
3 CMSC栃木#26号車

①ST4クラスからヴィッツターボで参戦のCMSC栃木#26号車は、前戦菅生からの良い流れをそのままに、まだまだパワーに物足りなさもあり十分戦えるとはいかないが、マシンへの信頼性を向上させてCMSC栃木のチームワークで予選を迎える。
今回のレースは今季初の全クラス混走の4時間レースとなり、予選と決勝の間に「セカンドチャンス100」と呼ばれる100分間の敗者復活戦を挟む。7クラス中参加台数の多いSTX ST3 ST4 ST5の4クラスの予選下位3台のチームが挑み、各クラス上位2チームが決勝進出を許されることとなっている。

② ST4クラスは86が台頭する中、CMSC栃木#26号車は14台中13位で公式予選突破ならず、土曜日午後の「セカンドチャンス100」にまわった。ここでクラス2位以上で上がらなければ予選落ち。




③~⑥「セカンドチャンス100」は土曜日16時15分にスタートを切る。安定したラップで周回を重ねる#26号車に対し同クラスのライバル車2台に次々トラブル発生。


⑦⑧ 当確ラインギリギリと思われていた中、レース終盤にはST4クラスの1位を走行、そのままチェッカー受け決勝進出を決めた。




⑨⑩⑪⑫日曜日の4時間決勝レースは前日の流れをそのままに、ST4クラス決勝進出13台中8位で終え、3戦連続完走と良い結果となった。
次戦九州・オートポリスは高地、アップダウンのあるテクニカルサーキット。更なる高みへ走りを期待しましょう。
4 CMSC長崎・筒井克彦選手#2号車


①② 土曜日の公式予選は各チームのAドライバー、Bドライバー、Cドライバー別にタイム計測がおこなわれ、ST5クラスの#2号車は、CMSC長崎・筒井克彦選手がAドライバーを務め、A・B両ドライバーの1周のベストタイム合計で争われる公式予選をクラス3位で無事通過。


①公式予選後に行われたピットウオーク。
②ピットウオークの時に、チームからCMSC長崎・筒井克彦選手(中)に誕生日祝いのケーキが届き、予選通過と相まって筒井選手はご満悦。

③ 土曜日「セカンドチャンス」を終えたサーキッでは、各チームはピット上にマシンを出し、翌日の決勝レースへ向けピット作業のシュミレーションやタイヤ交換など入念にチェックする。

④ 決勝の日曜日の朝は30分間のフリープラクティスタイムがあり、#2号車も入念におこなった。


⑤⑥ 12時30分の決勝スタートの前は、12時からは「スタート進行」と称して、選手、チーム関係者がグリッドに勢揃いして、思い思いの記念撮影が展開される。#2号車AドライバーのCMSC長崎・筒井克彦選手もリラックスムードで過ごす。


⑦ 12時30分決勝がスタート。11台が決勝進出したST5クラスでは、予選3位の#2号車は、終始好位置をキープしながら果敢にバトルを展開。
⑧ 4時間の決勝では#2号車はST5クラス6位で終えたが、シリーズランキングはクラス5位から4位にステップアップ。次戦オートポリスでも好バトルを期待したい。