2016年JAF全日本ラリー選手権第8戦
「第44回 MCSC ラリーハイランドマスターズ2016」
大会のひとコマと旅の途中
その3 DAY1最後のサービス ~ ラリーフィニッシュまで
1 DAY1最後のサービス


①② DAY1はTC6Aで45分のサービスイン。撮影班はSS5駄吉下り撮影からTC6Aに16時55分に到着。#43番JN1クラス番場彬選手の車がTCイン待ちでした。既に1号車の奴田原選手の車は45分間のサービスが終了して、丁度16時55分にオーバーナイトのパルクフェルメインを済ませた後でした。


③ #4番CMSC道北・鎌田卓麻選手はDAY1を2位の勝田範彦選手に7.9秒、3位の奴田原文雄選手に12.9秒の差を付けて1位で折り返しました。オーバーナイトパルクフェルメインを済ませて宿舎に帰る鎌田選手は、11年ぶりの総合優勝を目指して「あすも頑張る!」のサムアップポーズ。
④ DAY1をJN6クラス2番手に着けた勝田範彦選手もパルクフェルメして宿に帰る途中でした。シリーズトップのポイントの奴田原選手が3番手だけに、この試合でしっかりポイントを稼いで奴田原選手とのポイント差を詰めて、得意の地元最終戦新城ラリーに臨みたいところです。


⑤⑥ #15番JN5クラス新井大輝選手は、DAY1をJN5クラス2位の大倉聡選手を1分28秒の大差を付けてトップで終了。総合でも7位。父君のJN6クラス敏弘選手の7.2秒落ちの大健闘。全日本ラリー初優勝を目の前にして、メディアやファンに囲まれていました。トヨタ自動車のラリー若手育成プログラムの一環で、夏場フィンランドの現地国内ラリーに参加するなどドライビングテクニックに磨きをかけてきたことにより、一皮むけた感じです。


⑦ 新井敏弘選手は、当初SS6を6位でフィニッシュ。5位フィニッシュした勝田貴元選手がTC6Cで7分遅着により1分10秒のペナルティを受けたため、順位が入れ替わりDAY1を5位で折り返しました。
⑧ 柳沢宏至選手はDAY1をJN5クラス3位で折り返しましたが、シリーズを争っている大倉聡選手が上位の2位にいるので、このままではチャンピオンが最終戦に持ち越されてしまうので、この試合でチャンピオンを決めるためにも、明日のDAY2は何が何でも大倉選手を逆転したいところです。


⑨ ヘイキ・コバライネン選手もJN5クラス4位で無事帰ってきました。サーキットと公道ではかなり走り方が違うのでしょう。
⑩ 曽根崇仁選手はDAY1をJN4クラス3位で折り返しましたが、明日はチャンピオン獲得に向けてもう順位を一つ上げてフィニッシュしたいところです。


⑪ CMSC長崎・筒井克彦選手はDAY1をJN6クラス8位で折り返し、最後のサービス終了パルクフェルメ後で、すでに私服に着替えていました。せっかくポーズを取ってくれた両側のキャンギャルにピンが来ていないのはご愛嬌。
⑫ CMSC長野・山本康徳さん(左)が1週前のイオックス全日本ジムカーナに続いて、ヨコハマタイヤのサービスの助っ人に参加。「自宅の上田から近いので」と。


⑬⑭ #18番CMSC道北・鷹野健太郎選手はDAY1をJN5クラス7位、総合では41位と完走車の最下位で終えました。昨年JN3クラスシリーズ2位の実績があるも、なにせ今季は全日本初参戦で、ラリーの勘がイマイチ働かず、ミニクーパーのマシンも完熟せず、コドラも代わって苦戦。とはいえまだリタイヤせず走っているだけでも立派。「あすを見てください」と、オーバーナイトパルクフェルメに向かいました。


⑮ #30番JN3島田章選手の車のサービスには、元全日本ラリードライバーの竹平素信さんが参加。
⑯ 同じく30号車にはCMSC群馬の小林正夫さんが、#11番CMSC群馬・秋吉圭選手の車とサービスと掛け持ちサービス。


⑰ 小林さんの右は#11番CMSC群馬・秋吉圭選手のコドラを務めている安東貞敏さん。隣同士のパドックでした。
⑱ CMSC群馬・高橋壮吉さんは第4戦福島、第7戦モントレーに続き今年3回目の技術オフィシャル参加でした。毎回お会いしますね。


⑲⑳ オーバーナイト・パルクフェルメ。
2 DAY2 SS7あたがす1


① 16日(日)DAY2のSSはSS7あたがす1から始まります。DAY2のスターティングオーダーは前日のDAY1のペナルティが課される前の成績順で発表されました。ということはCMSC道北・鎌田卓麻選手、勝田範彦選手、奴田原文雄選手、福永修選手、勝田貴元選手、新井敏弘選手の順。1号車鎌田選手は8時33分にSS7をスタート。我がメディアは7時に入山。SS7の山長は前日SS1の山長・高野啓嗣さん(右)でした。またまたお会いしましたね。
② スタート脇のテントの脚に貼られたお面は・・・・? 良く見るとその顔は、CMSC群馬・船津康一さん(下)と同じくCMSC群馬・勅使川原光さん(上)。高野さんいわく、「船津大明神」と「勅使川原福の神」のお面を掲げると、そこのSSでのリタイヤが減るというご利益があるそうです。

③ 競技車をスタートラインへ誘導する看板は「スタートラインはこちらにござりまする」。 緊張が少しは和らぎます。
3 セレモニアルフィニッシュ前 TC12Aイン


① DAY2 最後のSS、SS12無数河(むすごう)-アルコピア2を終えて、モンデウス飛騨位山のサービスパークに1位で戻ってきた#4番CMSC道北・鎌田卓麻/市野諮選手。技術オフィシャルがタイヤの溝を測っているところです。最後までタイヤのたて溝が残っていることが規則。2年前たて溝が消えて失格になった選手がいたことを思い出しました。
② 2005年以来11年ぶりの全日本ラリー総合優勝(最上位クラス優勝)を果たしたCMSC道北・鎌田卓麻選手。


③ JN6クラス2位の勝田範彦選手や4位のの田中直哉選手(新井敏弘選手コドラ)も鎌田卓麻選手(背中)の優勝を祝福。
④ 2位勝田範彦/石田裕一選手と3位奴田原文雄/CMSC福島・佐藤忠宜選手がお互いの健闘を称えあっています。


⑤ メディアは上位選手にインタビュー。
⑥ JN6クラス3位の奴田原文雄選手と4位の新井敏弘選手の会話は・・・


⑦ 勝田貴元選手は、一時は新井敏弘選手の上を行く順位でしたが、TC6Cで7分遅着により1分10秒のペナルティを受けたため、新井敏弘選手に逆転され、JN6クラス5位、総合6位でフィニッシュ。右はコドラの足立さやか選手。
⑧ 新井大輝選手はJN5クラス優勝、全日本初優勝で締めくくりました。総合では5位と、JN6クラス勝田貴元選手の上を行く順位でした。


⑨⑩ TC12Aイン後10分間の最後のサービスはエレガンスチェック。セレモニアルフィニッシュに向かうお化粧直し。

⑪ CMSC長崎・筒井克彦選手はDAY2 SS9でマシントラブルから車を土手にヒット、フロント部にダメージを負い惜しくもリタイヤでした。
4 セレモニアルフィニッシュ

① JN6クラスクラス優勝はCMSC道北・鎌田卓麻/市野諮選手、2位勝田範彦/石田裕一選手、3位奴田原文雄/CMSC福島・佐藤忠宜選手。結局DAY1の順位のままでした。この結果ドライバー・シリーポイントは1位奴田原選手163.5ポイント、2位勝田範彦選手と、最終戦は二人の争いに絞られてきました・

② JN6クラス・シャンパンファイト。

③ JN5クラス優勝は新井大輝/小坂典嵩選手、2位柳澤宏至/中原祥雅選手、3位大倉聡/豊田耕司選手。DAY1・3位の柳澤選手がDAY2で頑張って逆転、2位に入れ代わりました。この結果、柳澤宏至選手がJN5クラスドライバーチャンピオンを確定。コドライバーは最終戦に持ち越し。

④ JN5クラス・シャンパンファイト

⑤ JN4クラス優勝は石川昌平/石川恭啓選手、2位曽根崇仁/桝谷和彦選手、3位山口清司・島津雅彦選手。DAY1・1位の石川選手が逃げ切り。DAY1・2位の横嶋良/木村裕介選手がDAY2・SS7でコースオフ・リタイヤしたので、DAY1・3位、4位がひとつずつ繰り上がりました。この結果、曽根崇仁/桝谷和彦選手はともにドライバー/コドライバーチャンピオンを確定。

⑥ JN4クラス・シャンパンファイト。

⑦ JN3クラス優勝は天野智之/井上裕紀子選手。2人とも今季すでにドライバー/コドライバーチャンピオン確定済み。2位島田章/内藤雄樹選手、3位唐釜真一郎/松浦俊朗選手。天野選手が初日から独走。DAY1・2位の唐釜選手と3位の島田選手の順位が入れ替わりました。

⑧ J3クラス・シャンパンファイト。井上裕紀子選手のシャンパンは最後までコルクが抜けませんでした。

⑨ JN2クラス優勝は小濱勇希/馬場雄一選手、2位明治慎太郎/北田稔選手、3位加納武彦/横手聡志選手。DAY1の順位のままでした。この結果、ドライバー・シリーズポイントは明治選手101.0ポイント、2位小濱選手91.0ポイントと、二人の争いになりました。

⑩ JN2クラス・シャンパンファイト。

⑪ JN1クラス優勝は鈴木尚/山岸典将選手、2位須藤浩志/新井正和選手、3位 伊藤隆晃/大高徹也選手。
このクラスもDAY1の順位のままでした。この結果、ドライバー・シリーズポイントは須藤選手101.0ポイント、2位鈴木選手99.6ポイントと、二人の争いになりました。

⑫ JN1クラス・シャンパンファイト。2位の須藤浩志選手は画面の外に。

⑬ 最後に主催者を代表して三木彰組織委員長が無事終了の御礼挨拶。今年で44回目の開催。途中2回中断があったので第1回開催から実に46年目でした。

⑭ 最後の最後。キャンギャル撮影タイムのおまけつきでした。