結論から言うと、
熱い想いだけじゃ伝わらない。
行きつけの映画カフェにて振り返り。
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週末に参加した勉強会、
伝わる喜びを知る!プレゼン講座でした。
講師は情報デザインのプロ。
実績紹介を兼ねた自己紹介では
機械のマニュアル
1,000ページを
わずか40ページに短縮したという、
実際のサンプルを目にして
おののくわたし
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講座内容
1.座学
2.ワーク
座学のあとはワーク
講義で習ったことを実践です。
<ワーク>
・お題 「趣味」
・プレゼン対象 「講師」
・目標 「興味をひき、行動に導く」
・プレゼンの持ち時間:1分
<手がかり>
ターゲット(=講師)の嗜好傾向のキーワードが与えられます。
ワークシートに書き込んでプレゼンを組み立てます。
要するに、
どれだけ相手をひきこめるか
相手の興味を引いて
行動するところまで導き出せるか?
わたしが選んだ趣味は
「源氏物語」
ここぞとばかりに
マニアック
さあいくよー
講師のキーワード表を見る。
「これとこれを選ぼう・・・
指向はこういう感じだから・・・
相手の認知レベルはここだろうな、
わたしの趣味アピールするならワードは」
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<2人1組になって作戦タイム>
まずは参加者同士で説明してみて、
お互いに忌憚のない意見を言い合って
ブラッシュアップします。
講師
「お互いにはっきり言ってあげてくださいね
興味もてなかったら、おもしろくないって言っていいから
そこダメじゃん、とか、こうしたらもっといいのに、とか
遠慮なく、きちんと伝えてください」
ペアの相手は年上の男性でした。
軽くあいさつしてから練習スタート。
まずは男性から。
ワークシートの手順通りにやっていきます
◆趣味は
「山登り」
◆この趣味の説明3つ
1 「肉冠」
2 「今しかない」
3 「冬でも暑い」
◆上記の詳しい説明
1 「肉冠とは、鳥のある部位です」
2 「絶滅の危機に瀕していて、この先見られなくなるかもしれません。
上野動物園で繁殖を試みました。
でも失敗してしまって、、、
その繁殖のために連れてきた鳥たちも死んでしまったんです
もう野生にいるその鳥を見ることが本当に貴重なんです」
3 「冬でも暑い、というのは、登山で体を動かすからですよ~ 」
なんの鳥かわかりましたか?
動物に詳しくないのでサッパリ ? でしたが
男性はとてもとても丁寧に教えてくださいました。
それは雷鳥(ライチョウ)
を、見るための登山だそうです。
わたしが根掘り葉掘りおたずねしたり
説明でよかった点をお伝えしたら
男性はなにかひらめいたみたいで書いたメモを
ゴリゴリ書き直し始めました。
わたしの番です。
男性が面白がってくださって
アドバイスももらって
わたしもカキカキ書き直し
男性からのアイデア
「講師への発表は、最初の趣味タイトルを隠してはどうかなー?
3つの説明を聞いて、クイズみたいに想像してもらってから
趣味を発表!というのは
より楽しんでもらえるかもしれないよ」
イイですね!!!
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3.講師へのプレゼン大会
最初は趣味タイトルを隠すこと、
男性から参加者みなさんへ提案。、
講師もこの趣向によろこんで賛同してくださって、
やってみることになりました。
やがて、順番がまわってきて
わたしのプレゼンスタート
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講師、と皆さんを見まわして、
深呼吸。。。
「この趣味には、
少女、青年、エ口、百合
があります」
「この趣味は、
毎年新しいものが出ます。」
「この趣味の効果は、
物事を多面的に見ることができるようになります。」
講師が
「あれかな・・」
「わかったー!!」
チラリとまわりを見まわすと、
講師だけでなく、参加者にも興味を持っていただけたようす
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ふふふ!
実はおじさんからのアドバイスで
最初のひとことを変えたんです。
もともとわたしが言ったのは
「この趣味には種類があります。
例えば、少女、青年、エロ、百合です」
おじさん
「えっ?えっ?百合って!気になる!」
わたし
「あ、百合の意味わかっちゃいましたか?笑笑」
「答えはマンガ。
だけではありません。
源氏物語や紫式部関連でマンガ化したものを指しています」
「なるほどー!
これ面白い。
種類があるっていう前置きをやめて、
キーワードをいきなり言った方がいいですよ!」
というわけ。
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プレゼンでは
この3点についてさらに説明していきます。
「少女マンガなら"あさきゆめみし"
変則なら"月下の君"もかな。
青年マンガなら"源君物語"
エ口系なら江川達也の、
百合ならくずしろの、
文学としてなら、
与謝野晶子から瀬戸内寂聴、林望、
変わりどころは、
橋本治の、光源氏が一人称で語る物語」
参加者のひとり
「ひとり語りで・・・へええ」
「田辺聖子の関西弁の光源氏は
おもしろいですよ」
講師
「関西弁!そんなのあるんですか、面白そう!」
「いろんな作家さんが訳しています。
何度も訳しなおす人もいます。
毎年、なんらかの新作の訳本や解説、マンガも世に出てきます。」
「これ、
1,000年前の小説です。
原作はたったひとつ。
それなのに、作家さんそれぞれのフィルターを通して
たくさんの見えかた、感じかたを
味わうことができるんです!
同じ場面でも主人公が、女人から、下男から、
見方が異なります。
視点が変われば、感じることも異なります。
この人間のおもしろさ、
ぜひ体験してみてください!!」
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1分間プレゼン終了。
講師
「エ口が気になるー、エ口に惹かれました」
(なるほど!
男性は百合に、
女性はエ口にひかれるのね)
「さっきの"青年"の作品だけわからなかったから
あとで教えてくださいね♡」
講師からプレゼンの弱点を指摘されました。
「あなたの残念なところは、
熱い想いが強すぎる。」
「好きだからこそ、熱くなるよね。
そして、
途中から相手のことを忘れてしまった。
興味はひかれたけど、
行動するところまでは行かないな」
くーっ
図星です。
好きすぎて
自分がイイと思うところをアピールアピールアピール・・・
し・す・ぎ!!
相手の立場になり、
相手の心に響く表現を
置いてきぼりにしてしまった!!
講師
「でもね、満点です。
なぜなら
あなたが笑顔で、本当に楽しそうに話してるから
聞いてる側も話に引きこまれました。
このやり方の1回目としては合格です💮」
わわ、ありがとうございます!
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<学んだこと>
自分のイイと思ってること力説すれば伝わる!
なんてことはない。
マニアックに好きすぎるものは、
特に説明に気をつけなくてはいけないね。
今回は最終的に
「マニアが説明した」
になってしまいました。。
好きなことこそ
客観的に!
そのためには、
手持ちのコマの準備が必要ですね。
「つかみ」でいくつか
「説明・展開」でいくつか
「数字・具体例」をたくさん
「オチ」をいくつか ←たぶんココが大事
これを踏まえてまたプレゼンやり直したいなー!!
また源氏物語で。
性懲りもなく
マニア?ヲタク?
ではまた!