ちょっと勘違いだなって思う所を一筆。

大部屋に入院していて、やたらと騒いだり
(認知症的ではなく何かが気にくわない等で)
温度を自分の気が済むまで下げさせようとしたり
お部屋の一緒の方を蹴ってしまったり
テレビをやたらにすごいボリュームで観て
イヤホンを嫌がったりする方も個室の対象となると思います。
この場合、個室の室料差額が発生します。
それはその病院毎ですが、支払うのを嫌がる方が多いです。

例えば、病院の都合で個室をお願いしたり、管理上どうしても
お願いする症状だったりしたらそれは差額が発生しない病院も
あります。
御迷惑をおかけしていたりとか。

けれど最初に述べた方々はしっかりとご自分の理由だという
状況だと思います。
そこを最近じゃあ「個室にしてくれと頼んだ記憶はない!」とか
「何で温度下げるのが悪いのだ!」と軽くキレます。

大部屋の方みなさんがそんな事を言っていたら正直キリが
ないと思います。
そんな事をおっしゃるのなら個室しかないです。
個室ならば多少は御自分の意見が通ります。
現にそうしていますから。

じゃあ、大部屋ならば人を蹴っていいんですか?
迷惑も考えず夜遅くまで大きな音でテレビを観ていいんですか?
相手にそれをやられたらどう思いますか?

入院して大変なのはわかりますが、一時でも集団での生活を
している以上御理解頂きたいものです。

「気にいらないから帰る!」と大きく訴え、先生はなくなく
退院を許可せざるを得ない患者さんがいました。
急変の可能性、状況の悪化も説明をじっくりして同意を得て
帰宅した結果その日のうちに具合が悪くなって戻って来られた
事もありました。

気にいらないから他に行く、気にいらないから退院するという
考えもどうかと思います。
必要だから入院しているという状況もわかって頂きたい。
他で散々そうして来られて、再度入院が必要でも、もうどの病院も
受け入れてくれず、働く病院へ搬送された方もいました。

そういう状況になった時、この文章を思い出して下さい。
あ、余談ですけどね。
肝移植が必要な家族がいたらどうしますか?
高い治療費をどうしますか?

前に肝移植しか助かる見込みのない50才と少しの女性と
出会いました。
最初は他の病院への御案内をしに病棟を訪れてお話をお聞きして
話を展開していきましたが、次第にその女性の思う所を
伺いました。

子供がいると、なかなか御自分の為に家のお金を使ったり
借金をする事事態が躊躇うようです。
もちろん、安い治療ではありません。
けど、子供にとってはたった一人の母親なんですよね。

まだ学生である子供を前に、女性はとりあえず大きな大学病院で
どの位費用がかかるのか、どういった方がドナーとなれるかを
聞きに行かれました。

戻ってこられてお話を伺いました。
ドナーはできるだけ65才未満である事。
彼女にとってドナー適合者はもっと年上であるのでNG。
では費用は?
肝移植事態で数百万円。+ドナーを待ち、出た時点での
搬送費が都内から出るとヘタしたら飛行機チャーターで
また数百万。
術後も薬が保険適応でなくて1ヶ月10万。
2年目からも1ヶ月5~6万。
合計最悪1000万です。

彼女は言います。
「この後残されるのは老後。年金生活な上に借金で、ましてや
自分の病気が完治するかはまだわからない。じゃあ取りあえずって
できる金額ではないのね。だから私はやりません。
子供に何も残せない程辛いものはないもの。しかも年金の少ない
お金から借金なんて返せない。そこまでして自分が生きる価値が
あるかはわからない」と。

親としての意見に絶句でした。
きっとうちの親でもそう言うと思うから。
けど、子供からしたら借金は私が返すから生きていてって
思うでしょうね。

移植をしなければ腹水がどんどんたまってあと1~2年の
予後といわれ、考えぬいて、彼女は対処療法を選択しました。
(対処療法:取りあえず腹水を抜く、痛みを取る等)

最初にお話を伺ってから1ヶ月後、彼女は状態が悪化して
お亡くなりになりました。
突然の事でびっくりしてしまいました。
移植はしなかったけどもう少しお話をしていたかったなって。
数日前まで車椅子で病棟の廊下にいた彼女は、頑張ったと思います。

若かったけど、一生懸命だったと思います。
辛いのは、外出しては週に一度、1品づつ娘さんにお料理を
教えていたそうです。
最後まで母でいた彼女がとても格好よく思えました。
数年前に私がまだ外来で受け付け業務をしていた時代の患者さんらしく
歩いていた私をつかまえて話しだした。
「うちの主人いたでしょ?あれから運動始めたのよ。息子ね、ほら、あの時の!
あのコが結婚して子供もいるのよ、○○っていうんだけどね。こないだその孫が
急に熱が出ちゃって救急センター受診してね。他の病院入院しちゃって、うちの
お嫁さんが付き添ったんだけど、そこの看護師さんも優しくてね~。
ほら、うちって喘息家系じゃない?気になっちゃって治すように伝えたのよ。
そしたら「ば~ちゃんは気にするな」って。するってのよね~。もう、私も
若くはないから毎回付き添う訳にもいかないでしょ?お嫁さんもいるしね~。
そうそう、今日はね、前回と同じ感じなのよ。あの時もすごかったわよね~
...........(ずっとバズーカー)」

「そうですか~。それはそれは大変でしたね~。お大事にになさって下さい」

う~ん、全く名前も症状も覚えてないな~。
患者さんにとっては携わった人1:1。でも職員は、へたしたら1:100。
この状況はあよくある事。
何か特徴あれば覚えてるんだけどね。
私も若かったし、たいていのかかりつけの患者さんの事はわかるし、会話にも
ついていける。よっぽど記憶にないのか。
今でも声はよくかかるけど、たいてい私も知っていて「どうですか~?」って
会話になるもの。
う~。こういう場合の対処はどうしたものかねえ。

70代近くの女性ですね。(おそらくですが)
外来受診に風邪で来て、ふと通りかかれば、どうやら熱があるらしいじゃ
ないですか。
先生が「熱はどれくらいですか?」と聞いたらお母さんたら
「見た目わかりませんか?辛いんですよ~」
診察室中すごい香水か化粧の香りでムンムンです。
わかりませんね~、少なくても私は。
先生「そういった場合、顔色も大事な信号です。できればそのままで来て下さい」
そういって診察を続けた。
ところがお母さん猛反対。
「大変な中、30分近くかけてしてるんです。そんな事言わないで下さいよ~」
それに対して先生が
「じゃあ、その時間だけ横になられたのにね」

撃沈。

お母さん「すいません。今度はそうします」

結果、肺炎で入院。
化粧をしている間にも悪化する可能性はあると思うので、早くに病院に
行きましょうね。主治医は優しくお母さんに言いました。
糖尿病コントロール入院というのがあります。インシュリンを導入したり
していなくとも管理して病識を持って頂くために食事その他の管理をします。
もちろんカロリーだって1800キロカロリーや1600、1400だってあります。
今迄食べていたものがどんなに自由だったとはいえ、やはり糖尿病の診断の上では
カロリーは大事なものだと聞きます。
病棟の看護師さんに連れていかれた売店のお客さん。常習犯らしいのですが
糖尿病で入院しているのにも関わらず売店でおかしやパンを買っては外の広場で
食べてしまっているようです。
デキスターチェックという血糖のチェックがあるのですが、その数値がなかなか
よくならないと気付いてはいたらしいです。
今回はおとがめなし。次回同じ事をしたら、治療意欲なしという事で、強制では
ありませんが、退院方向となるそうです。
本人はちょっとくらいと思う事ですが、そのコントロールの為に、どんな多くの
スタッフが関わっているでしょう。

●主治医+カンファレンスがあれば、他の先生
●看護師さん。ヘルパーさん。
●管理栄養士さん
●薬剤師さん
●運動指導士さん
●その他の病棟、外来スタッフ

これだけでも関わってます。よくなると信じて頑張って努力して患者さんの状態を
よくしようとしているメンバーです。
この事を師長が話したら翌日から間食をやめたそうです。
めでたしめでたし。
普段のブログの更新がやっとちょいちょい書いているので
こちらも更新します。
普段の病院の話はなんだかんだと普段のほうにも載せてしまってるので
よかったら御覧下さいませ。

で、今回は「都合のいい事だけ普通で、聞きたくない時は難聴になるおばあちゃん」の話。

ある日曜出勤中の話。
入院していた患者さんから電話が入りました。
「○と○という薬がなくなったので欲しい」との訴え。
胃腸薬なので、翌日の月曜に取りに来て頂く事で担当の先生と話が出来た。
だからそう伝えた。
「明日○○先生の外来に来て下さい」
おばあちゃん(以下:お)「はい。え?今から行けばいいんですか?」
私(以下:わ)「いえいえ、そうではなくて明日です。」
お「薬がないんです。」
わ「でもね、他のはあるんですよね?」
お「はい。でもないんです。薬昨日は飲んだんです」
わ「昨日飲んだ後に残りの薬を何処に置きました?探せますか?」
お「...........薬をね、なくしたんです。(くり返し)」
わ「じゃあ、もう一度先生に聞いてみますね。お待ち下さい」
  と、ここで主治医に再度質問。主治医より、この患者さんは何も症状がなくても
  家でひとりだからすぐに入院させてと訴えあるらしい。子供はいるが一人暮らしで
  不安要素もあり、入院すると帰りたがらない様で。薬は1日飲まないでも急変等は
  ないので、明日来るように指示あり。
わ「先生にもう一度聞きましたが、明日来て下さい。取りあえず今日は薬をもう一度
  探してみて下さいとの事ですよ」
お「体が痛いんです。今から行けばいいならそれも一緒に診て下さい」
わ「ですから、今日ではなく、明日ですよ。」
お「.........」
わ「もしもし?もしも~し?」
お「.....はい」
わ「おわかり頂けましたか?」
お「........えっと、薬がないので今日行っていいんですか?」
わ「(ちょっと考える)もう一度説明しますね。(ともう一度全部話す)」
お「息子にその事を話してもらえます?」
わ「いいですよ。じゃあ、電話番号教えて下さい」
お「...はい。わかりません。.....(数秒無言後)体おかしいな~」
わ「じゃあ、今日お見えになりますか??入院は出来ませんが」
お「いいえ、今日は薬を探します。なければ明日ですね」
わ「(わかってんじゃんかと思いつつ)では宜しくお願い致します」

電話を切る。

数時間後再度電話あり。

お「あの~。今日病院に行けば、とてもいいお薬を出してもらえると聞いたんですが」
わ「(は~??と思いつつ)それはどなたから聞いたのですか?」
お「さっき病院に電話したらそう言ってました」
わ「さっき電話に出たのは私ですが、私はそうはお話をさせて頂いてませんが?」
お「.......(ムニャムニャ何かを話してる)薬がねぇ」
わ「取りあえずなかったら薬を明日取りに来て下さい。明日も入院とかではなく
  外来でお薬をお渡しするのみです。今日は患者さんの主治医は病院で当直を
  している訳ではないので、もし辛かったら救急車を呼ぶか該当する科の病院に
  行って頂く事になります。」
お「わかりました。明日ですね。........ガチャン」と電話きれる。

まあ、翌日も受診には見えませんでした。
更に数日後、今度は夜に事務当直に同じような電話をしたらしく数十分かかって
説得したと聞きました。
先生に聞いたら決して痴呆がある訳ではなく、とにかく入院したい患者さんの様です。
必死さはわかります。ひとりで家にいる事がなにより不安な事も。
でも、ちょっと他の業務も出来ずにこの方にかかりきりで大変でした。
まあ、休日なんてこんな雰囲気ですね。


先日の日勤で色々な事故の患者さん。
整形外科当直の日は様々な事故が起きます。

○トラックが下がってくるからとよけようとして転倒したおじいちゃん。
○正面から車が来るのが見えたのによけずにミラーがあたったお姉ちゃん。
○バイクで転倒、その時怪我はなかったのに、その後おこそうとした
 バイクが足の上にのってきたおじちゃん。

余談ですが一番最初の文章に載せた事故は事故ではない気もします。
親切な運転手さんがわざわざ上司を連れてきたんですよね~。
世の中にはひき逃げしちゃう最悪な人もいる中で誠意ある対応ですね。

さてさて、今回はなかったものの、たま~に突然患者さんがやってくる
救急外来ってのもサプライズです。

たとえば

すぐそこで事故を起こして怪我をして、足から血をダラダラ流して走ってくる人。
おいおい、走っちゃいかんでしょ。

加害者とモメにモメながら受診。
てゆうか、怪我を治療した後にして下さい。

泣いて状況を言えないお姉さん。
後から痛い所を散々事務に言っても通じませんよ。
痛い所が何処か考えるには深呼吸すると直るんですけどね(自分の事故体験談含)

た~だ~し~
整形の先生だって体全体の先生ではないので、頭を打ったら脳神経外科。
お腹やお胸を強く打ち、痛さが普通でなければ胸部外科等になる事を前提で。



前に通院していた患者さんの奥様に数年振りに御会いしました。
お元気な様子に胸を撫で下ろしました。
初めて御会いしたのは私の新人時代ですから約10年前になります。
当時色々な科に通院していた患者さんで、私も当時は外来現場勤務で
ローテーションであちこちの科の受け付けをしていたものですから
よく御会いしたものでした。
当時より若干認痴症がおありになった方で、その奥様の御尽力には
頭が上がりませんでした。
御本人が入院なさってしばらく経った時でしょうか。
奥様より、御本人がホスピスに入院する事を聞きました。
「いままで奥様、すごい頑張られましたね」としか言えなかった
私に奥様は「そう言ってもらえると介護した甲斐があったわね」
そう言って下さったのを記憶しております。
それから少しして亡くなったのはホスピスから聞いていましたが
奥様に廊下で御会いした時報告を頂きました。
その時の奥様の受診以来ずっとお見かけしなかったもので心配を
しつつで数年経っておりましたが、最近御会い出来て本当に
嬉しく思いました。
しかも覚えていて下さって。
「おひさしぶりですね」と話し掛けると「そうよね~」と。

私自信の定義ではありますが、患者さんが来る以上、そのご家族も
ケアする事は大事と考えます。
御本人のみ覚えていればいいのではなく、ご家族がどのような方で
どのご家族がいつも御本人の通院に付き添われているか、いつの間にか
記憶しているものです。
私自信が久しぶりに行った先で「おひさしぶりです。あの時は
○○でしたね」そう言葉をかけて頂くと、とても嬉しいからです。
あ、私の存在を忘れないでいてくれたんだって。
病院ならずともどの職場でもそうだと思います。
会社もそう。車の修理工場もそう。学校もそう。

ちょっと嬉しい最近の出来事でした。

愛する人が癌におかされたらどうしますか?
家族、恋人、親友、仲間。
その人が治療を拒んだ場合どうしますか?

本人の意思に素直に応じますか?
それとも反して自分の意見を出しますか?
話し合ってお互いの意見を出しあい、決定しますか?

私は本人の意思を尊重します。
自分の意見も出します。
それでお互いが納得する方法を選びます。

家族がどうのこうの言っても本人は納得しない。
逆に本人が言ってみても支える人の存在は大きい。

家族に病気の人がいない私にはまだわかりません。
その場を経験もしたくない。
でも、世の中にはこの状況の方々が沢山です。

若いからとか、お年寄りだからとか関係ない。
そういう時こそお互いぶつかり、話し合い
相談していこう。

そんな風に最近思います。
そうありたいと考えます。
みなさんも一度考えてみると良いかと思います。
その時々で違う考えになるかもしれません。
御無沙汰しとります。
さて、今回の4月からの医療改正では、国は在宅重視に考えているように
見えます。
実際、病院にとっては大きく削除や修正がなされ、厳しい状況です。
中でも私が気になる点は食事の事でした。
2箇所程気になるので載せてみます。

1)食事が1食毎の金額になる。
2)選択メニューに加算がなくなる。

1)食事が1食毎の金額になる。
これは、今迄は1日の計算でした。朝ご飯だけでも毎食でも一緒。
このメリットとして、食欲があったりなかったりの人は食べたい時だけ
食べる事で金額は楽になります。ただし、デメリットとしては、ゆえに
美味しそうな食事を見ると食べたくなる習性を思えば、食卓にご飯が
ならばないという事により、食べたいという欲を得る事が出来ない
可能性がある訳ですよね。
家族の中では「食べれなくてもいつか少しでも食べる事が出来たら」
という希望も持ちたいですね。
1日の金額の方がよかったのでは?ってどうしても思えます。

2)選択メニューに加算がなくなる。
これも複雑な所で、以前は2種類だったりするメニューから
選ぶ事が出来ました。
しかし、この点数の廃止により、患者さんは選択の余地がなくなります。
いいえ、選択制度を続行している病院もあるとは思いますが
たいていの病院では加算があってこそのもの。
同じ種類の食事を作り、同じものを病院全員の患者さんに出して
いるのが現実ではないでしょうか?
食べる事って楽しみのひとつだからこそ、選んでいたいですよね。

まあ、2つの項目とも、最近内科の先生と食事の話をする機会が
あったものですから...