この世には、世界を動かしてきた指導者や組織が存在します。
例えば、iPhoneやiPodで有名なアップル社。
市民権運動を指導したキング牧師。
世界初の有人動力飛行を実現したライト兄弟。
彼らには共通点があります。
それが、今回の主題である、世界を動かす法則
「ゴールデンサークル」と呼ばれるものです。
3重の円を想像してください。
実際に紙に書いてみるとわかりやすいかもしれません。
一番小さな円の中に「Why」と書いてください。
一番小さな円と二番目の円の間に「How」と書いてください。
二番目の円と一番大きな円の間に「What」と書いてください。
はい、ゴールデンサークルの完成です。
世の中の誰でも、自分が「何を」(What)しているかはわかってます。
「どうやるか」(How)をわかってる人もいます。
でも、「なぜやっているのか」(Why)をわかっている人はほとんどいません。
「なぜ」というのは目的です。
何のために?
何を信じているのか?
その組織の存在する理由は何か?
何のために朝起きるのか?
なぜそれが大事なのか?
ちなみに、「利益」はこれの答えにはなりません。
利益はただの結果です。
僕たちが考え、行動し、伝えるとき、その伝え方は
ゴールデンサークルの「
外から中へ」です。
しかもたいてい、Howで止まります。
「何を」「どうやって」するのか?
「なぜ」は問われません。
しかし、飛び抜けたリーダーや飛び抜けた組織は
考え、行動し、伝えるときに
「
中から外へ」と向かいます。
僕が好きな例に、アップル社があります。
他のコンピューター会社のCMはこんな感じです。
・我々のコンピューターは素晴らしく、美しいデザインで簡単に使え、とてもユーザーフレンドリーです
・おひとついかがですか?
アップルならこんな風に伝えます。
・我々のすることはすべて、世界を変えるという信念で行っています
・違う考え方に価値があると信じています
・私たちが世界を変える手段は、美しくデザインされ、簡単に使えて、親しみやすい製品です
・こうして素晴らしいコンピューターができあがりました
全然違いますよね?一つ欲しくなりませんか?
でもこれって、情報の順番を逆にしただけです。
上のCMには、「なぜ」がありません。
アップルは、「なぜ」を最も強く主張してます。
人は「何を」ではなく、「なぜ」に動かされるんです人を動かしたいなら、
自分の提供するものを必要とする人とビジネスをするのではなく、
自分の信じることを信じる人とビジネスをするべきです。
仕事ができるというだけの理由で採用した人は、お金のために働きます。
でも、あなたの信念を信じてくれる人とビジネスをすれば、
その人は血と汗と涙を流して働いてくれます。
このことを示す例として、
ライト兄弟ほど相応しいものはありません。
サミュエル・P・ラングレーという人がいました。
もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。
彼は、ライト兄弟のライバルと言える存在でした。
彼は5万ドルの資金を陸軍省から与えられ、飛行機を開発していました。
ハーバード大学に在籍し、スミソニアン博物館で働いていたため、人脈も豊富です。
当時の頭脳たちと通じていました。
彼は、金にものを言わせて最高の人材を集めました。
ニューヨークタイムズはラングレーを追いかけ回し、みんな彼を応援していました。
一方ライト兄弟は、お金がなく、夢に挑む資金は自分たちの自転車店から持ち出しでした。
また、彼らのチームの誰ひとりとして、大学を出てはいませんでした。
もちろんニューヨークタイムズに追いかけ回されたりもしません。
しかし、ライト兄弟は、大義と理想と信念に動かされていました。
彼らは、もしこの飛行機を作り上げることができたら、
それは世界を変えることになると信じていました。
サミュエル・ラングレーは違いました。
彼が求めていたのは、富と名声です。
富を目的とし、富を追求していました。
ライト兄弟の夢を信じた人々は、血と汗と涙を流して共に働きました。
一方、ラングレーのチームは、ただ給与のために働きました。
そしてどうなったか?
ご存知の通り、世界初の有人動力飛行を成功させたのは
ライト兄弟でした。
人は「何を」ではなく「なぜ」に動かされるんです。
そして自分が信じていることについて語れば、
そのことを信じてくれる人たちを惹きつけます。
自分の信念を信じてくれる人を惹きつけると、
世界を動かすことさえ可能になるんです。
そうして実際に世界を動かした人物がいます。
キング牧師です。
1963年の夏のこと。
25万人もの人がワシントンに集まりました。
彼らはみんな、キング牧師の演説を聴くために集まった人たちでした。
招待状が送られたわけでもなく、
日にちを告知するウェブサイトがあったわけでもありません。
一体どうやって?
キング牧師は、アメリカを変えるために何が必要かなどは説かず、
自分が信じることを語りました。
「
私は信じている」と。
彼が信じることを信じた人々が、彼の動機を自らの動機とし、他の人にも伝えました。
さらに多くの人々に伝えるため、組織を作った人もいました。
そして25万人が集まったのです。その日、その時に、彼の話を聴くために。
しつこいようですが、大事なことなので
もう一度言います。
人は「何を」ではなく、「なぜ」に動かされるんです人に商品を買って欲しいなら
「なに」を売っているかではなく、
「なぜ」売っているかを伝えてください。
僕の「なぜ」は、もっとたくさんの人に
好きなように生きられる人生を手に入れてほしいからです。
もっとたくさんの人に
「本当の自由」を手に入れてほしいからです。
だから、まずはあなたに自由を手に入れてもらいたいと思っています。
そのために僕に出来ることなら、惜しむつもりはありません。
そしてあなたが自由を手に入れたら
それを他の人にも伝えてほしいと思ってます。
そうしてその人がまた別の人に
「本当の自由」や、それを手に入れる方法を伝えれば
より多くの人が「本当の自由」を手に入れられます。
そう簡単にいかないってことはわかってます。
でも、自由を手に入れることを諦めてほしくないんです。
「人生って所詮こんなもんなんだ」
「自由なんて届かない夢なんだ」って、変に悟ってほしくないんです。
簡単に諦めないでほしい。
可能な限りあがいてほしい。
「本当の自由」には、絶対にそれだけの価値があると思うから。