心情整理~みっきーの場合~ | The PIT of MOLE

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カタギのみなさま。腐女子のもぐら(注:一人称)はこんな日々を送っております。    

例の土蜘蛛リアイベで一体みっきーは何を思って戦ったのか、死人が出たことをどう感じているのか、
そもそもどうしてゴーストと戦うことにしたのか。
そんな心情整理、またの名を自己補完。

元々彼女は普通の女の子だった。世界結界の影響でゴーストなどは全く解らなかった。
海月には姉がいた。優しくて頭が良くて、体が弱かった。歳が離れていても、むしろ離れているからこそ海月は姉によくなついた。
姉が死んだのはゴーストのせいなどではなくて、ただ病気を拗らせたからだった。それでも姉は死んだ。海月は独りぼっちになったと思った。
両親が海月を可愛がらなかったのではない。姉が両親より海月を可愛がり、海月が両親よりも姉になついた結果だった。
小さかった海月には世界も小さかった。その中で姉が占める割合は、日々哀しみにくれるほどに大きかった。そして葬式が行われた。

姉の声が聞こえた気がした。気付くと身体中を這い回る感触があった。同時に、もう独りぼっちではないと感じた。
その日からおかしなものが見えるような気がした。街角に佇む長い髪の女性、異形の動物、悲しく叫ぶそれらは、ゴーストと呼ばれる存在だと後に知った。
海月はそれらを怖れたが、同時