同棲時代、とーちゃんの父が
訳あって、ある施設に入っていた頃の話です。
出るまで荷物を預かってほしいと言われ
衣装ケース1個+αを家に置いてました。
丁度その頃、腰痛がひどく
座っているのも辛い状態でした。
これも職業病だと諦めていましたが
仕事するのも大変でした。
ある日、あたしは見てしまったのです。
預かっている荷物の中に位牌があるのを。
―え・・。これってよくないやん。。。
おかんに言うと、それはお義父さんが持つべきだと言われた。
しかし父は無理だというので
お寺に持っていくことになりました。
当日も腰痛がひどく運転が出来ない状態でしたので
父に運転してもらいお寺に行きました。
手続きを澄ませ、料金を払い
しばらくしてとーちゃんが
「オマエ、腰どうやねん?」
―あ、そういえば、痛くない。
「キショイわ、オマエ。ほんまは痛くなかってんやろ」
ええ、ピタッと治まってました。
あの位牌は父の前妻との間に出来た子供で
生まれて数ヶ月で亡くなってしまったそうです。
―ああ、それでアタシか。
と、そう思いました。関係ないけど
アタシしか助けを求めるところがなかったのね、と。
もちろんそれ以降、腰痛はなくなりました。
霊感はないけど、そんな不思議な体験をしました。