しばらく本を読んでいなかったので日曜日に数冊の本を買ってよんでいます。
大好きな宮部みゆきから読みました。
今回読んだのは、海と山がある自然豊かな地方の丸海藩(もちろん、実在しないです)が舞台です。
そこに江戸から来た一人のお幼い女の子がいろいろな人と出会ったり、冷酷な仕打ちを受けたりするのです。
その女の子は教育を全く受けていないので、上手くしゃべることができなかったり、字を読むことも書くこともできないのです。意地悪な大人はその子をののしったり、馬鹿にしたりするのです。
でも、訪れた丸海では、読み書きやしつけを教えてくれるやさしい人にも出会います。
また、彼女の純粋無垢な姿を尊いものとして、大事にしてくれる人にも出会うことができます。
時代小説なので、悪霊にとりつかれ罪人となった元官僚も出てきます。彼は人々に鬼と呼ばれ恐怖の対象になります。何故、元官僚が罪をおかしてしまったのか、人の姿をしたまま鬼として生きることを選んだ元官僚の真実はとても切ないです。
また、番所の親分の手伝いをする女性も登場します。彼女は正義感がとても強い。自分の損得は後回しなんですよ。これをしたら上から認められるだろう、これをしたら成績が上がる、そんな欲よりも、人のためになりたいという思いだけで行動してしまうのです。
でも、その行動が同僚の男性から反感を買うのです・・・。
女のくせに、女だからと、どうにもできないことで嫌味を言われます。それも、これも彼女が同僚の男性よりも優秀だから嫉妬されたのかもしれませんけど。
時代小説だけど、今の社会でもこういうことって多々あるように思えます。
幼い女の子は理屈で生きていないからか、純粋で自分が感じた思いに素直です。その純粋さに感動したり、官僚社会の理不尽さ、真実を知りながら、作られた真実を受け入れてかなければならないことへの憤り、など、どっぷり小説の世界にはまってしまいました。
時折、本を読みながら涙があふれてしまいました(笑)
宮部みゆきの小説は、通勤電車の中では読まないようにしてました。
何故なら、電車の中でうるうるしてしまうからです(笑)
上下巻、とボリュームのある小説でしたが、一気に読んでしまいました。
さて、次の本にとりかかります。
これはうって変わってアメリカのお話しです。地方検事局の検事補の女性が主人公です。
これも面白そうです。