5月なのに夏日が続きますね。
職場が都内なので、暑くてけだるい気分…

さて、花組新源氏物語の画像と一部配役が出て大盛り上がり。
以前、映像で月組新源氏物語を見たことあるけど、こだま愛さんの藤壺の美しいこと。

あまりの美しさに息をはっと飲んで、うっとりしましたわ♡

…それを、花乃さんにされると思うと、もう、吐き気しかしないわ。

さて、公演はどんなキャストでも観るつもりでいるので(ただし、本当にいいキャストでお願いしますよ!)改めて源氏物語が読みたくなった。

私が初めて源氏物語に手を取ったのは中学1年生の時。
小学校の社会の授業で歴史が好きだった私。源氏物語を社会の授業で知って興味を持ち、中学に入学して図書館で漫画版の源氏物語に触れた。

その時は優雅な王朝文学の世界の美しさに触れ、また潔癖な面があったので「…光源氏最悪」と思いながら、魅力ある女性達に惹かれていた。

漫画で飽き足らず、学生向けの文章を読んだりして、日本の四季や言葉の美しさに触れた。

それから時が経ち、大学受験を控えた高校3年生の時、図書室で大和和紀先生の「あさきゆめみし」を手に取った。

この頃、東大受験をテーマにした「ドラゴン桜」という漫画が流行っていて、その作中に古典は漫画で覚えろ的なシーンが合って、その中に「あさきゆめみし」があった。

名作だし、勉強も兼ねて一度目を通すかと思い、手に取ったら一気にハマった。
この時古典の成績良かったのは「あさきゆめみし」のおかげである(笑)

女性がどれも同じように見えたのが難点だが(実際大和先生も書き分けに苦慮されていたそうだ)敬遠されがちな王朝文学の世界を漫画で表現し、受験生の参考書として語り継がれるようになるのも分かる気がした。

それから10年の年月が経ち、宝塚で26年ぶりに「新源氏物語」が再演することになり、再び源氏物語に関心を持った。

10代の時から好きだったのは紫の上。
源氏の側に居て、源氏が最も愛した女性。

最初のきっかけは、初恋の藤壺に似ていたからだった。
まだ、あどけない少女のころから美しい女性へ成長し、最期の時まで過ごすことに。

やはり、源氏の求める理想の女性像を背負って成長し、生きていた彼女に魅了されるのだ。

源氏物語の最大のヒロインは藤壺ではなく、紫の上だと思う位に。

そういえば、2000年に「あさきゆめみし」を花組で上演した時、紫の上と藤壺の2役でヒロインだったんですね。この作品、同時のショーがかなめさんら86期生の初舞台作品なので。

でも、いつかSNSで交流していた人に「年月を経れば源氏物語の好きな女性像も変わりますよ」と言われたことがあり、「そうなのか」と思ったが、私自身もアラサーを迎え、様々な経験をしていくうちに、ものの見方が変わってきた。

不器用で気位高い葵の上。あまりプライド高すぎる女性が得意ではないが、彼女が気位高くなるのも分かるし、ただただ不気味だった六条御息所の年を重ねた悲しさも理解できるようになった。

今なら柏木に惹かれる女三宮の気持ちも分かるようになった。大人になるのもわるいものではないかもしれない。

秋に向けて源氏物語もう一度読もうかな。