1390年創建の「地蔵院」と「麦飯長者」のお話。
JR東海度本線高塚駅の南東方向のお寺へ。
(地蔵院:静岡県浜松市中央区(旧南区))高塚町4516)
(麦飯長者跡:静岡県浜松市中央区(旧南区)高塚町4601)
駐車場あり。トイレ・自販機なし。
このお寺を開いた元道円蜜和尚とは
後醍醐天皇皇子の宗良親王と行動を共にしていた武士で
宗良親王の没後
この地で出家したそうです。
このお寺には
「築山御前腹篭地蔵尊」が祀られています。
徳川家康の正室・築山御前が
小藪で亡くなる際まで大切に持っていた秘仏だそうで
ここに安置されたそうです。
他にも“高僧が長期滞在したお寺である”とか
“地元の名士「麦飯長者」のお墓がある”とか。
むぎめし?
この地蔵院の南には
旧東海道が通り
東西の旅人が往来する街道がありました。
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ここで馬を引き旅人や荷物を運ぶ仕事をする
“五郎兵衛”という男がいた
ある日
旅の僧を舞阪宿まで送り届けた後に戻ると
馬に観音経と多量の小判が入った風呂敷包みが残っていた
急いで馬を走らせ舞阪宿に戻るが
僧は見つけられなかった
30年ほど月が過ぎたある日
あの時の僧が街道を通る
五郎兵衛は返そうとするが
誠実な五郎兵衛に感動し
僧は受け取らなかった
五郎兵衛はそのお金を
困っている人々のために使うことに
旅人を茶でもてなし
けが人を助け
空腹の人には「麦飯」を
やがて五郎兵衛には「小野田」という姓が与えられ
庄屋にまでなることができた
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その庄屋様の子孫が
今でも近くに住んでいます。
お寺の周りは
「小野田」姓の多い地域です。
今でも小野田さんは
麦ごはんを配っています。
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