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シンプルなものに惹かれる。

洗練されたゆえのシンプルさとは違った、少し野暮ったい感じの…そう、素朴と呼ぶに相応しいシンプルさ。

最近のラーメンてば、とにかく魚介豚骨ばっかなんだ。

嫌いじゃないけど…

食材にもこだわってるんだろうけど…

石を投げりゃあ魚介豚骨にあたるこの状況にはやや辟易気味で…

解析ありきの、やれテーブル選択やらやれ潜伏やらの難しいスロットに疲れて、たまにはジャグラーでペカッてしたくなるようなそんな気分に。

そんな時たまに寄るのがこちらのお店。

中華若月(新宿思い出横丁)。

昭和23年創業で、おそらく昔から変わらぬ味と佇まいを残し続けているであろう名店。

昭和23年ということは、前に載っけた「満来」よりも10年以上前からあったわけで。

もうこりゃ新宿の有形文化財に認定してもいいんではないかと思うぐらい。

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ラーメン(450円!)

海苔がふやけてたっていいじゃない。

焼きそばが途中まで作り置きだっていいじゃない。

作り終わったおばちゃんがカウンターの奥で岩海苔を食パンに挟んで食べてたっていいじゃない。

もうそういうのを飛び越えて、昔のラーメンはこういうもんだったんだよという説得力がここにはあるんです。

[tock独断的評価]
★★★+☆(シワの数)


いろいろ言いましたが、ここの手打ち麺はなかなかのもんです。

わざわざ出向く店ではないですが、新宿でちょっとノスタルジックな気分を味わいたい時は、足を伸ばしてみるのもいいかもしれません。


昭和の思いに胸を馳せ、合掌(-人-)…