『贈り物』
先「えー、先週も話した通り、今日の調理実習のテーマは、『いつもお世話になっている人に感謝の気持ちを伝えよう』です。
おいしいものを作って、その人に喜んでもらいましょう^^」
「「「「「「「はーい♪」」」」」」」」」
家庭科の先生の言葉に教室の女子たちがにわかに浮き足立つ中、クラスの一番隅の席に座って片肘を机につき、一人考え込んだ顔をするマオ。
京「(いつもお世話になってる人、か…)」
***
3年のクラス…―――
漣「なぁなぁ修。聞いたかよ?^^」
「なにが?」
漣「今日1年の3・4限、調理実習なんだってよ♪」
「…だから?」
馬「鈍いなー、あいもかわらずリーダーは^^」
「は?」
漣「だーから、可愛い後輩の女の子たちが、その作った食いものを俺達に持って来てくれるってことだろ♪
ってことはつまりどういうことかわかるか?」
「……いや、わかりません」
馬「あからさまに考えるのめんどくさかっただけだろ(笑)」
「成長したな徹。正解だ」
漣「だからつまり~♪その食いもののもらった量で勝負だ修!
負けた方がジュースを買った方に奢る!」
「……ノッた」
漣「おっしゃーカモン女の子!
今日こそ俺の時代の到来だー♪」
馬「…珍しいね、リーダーが賭けにのるなんて」
「…まぁ、たまにはいいだろ。そういうのも」
そう言って机に肘をつきながらフッと微笑む修。
***
そして調理実習も終わり放課後…。
「修先輩、これさっきの調理実習で作ったんですv
食べてください///」
「修先輩、私のも食べてください///」
「藤沢先輩のために作りました///」
修「うれしい。ありがとう^^」(王子様スマイル)
「「「「「はぁ~…っvvv」」」」」(その場でよろめく)
ズ「うっわ…
」
加「まさにあれは悩殺ってやつだな…。
少女マンガも納得だ」(うんうんと頷く)
荒「すげ~、俺リアルで初めて見た…」
K「これはもう、修の勝ち決定か~?(笑)」
城「でも漣ちゃんも負けてないよ~?
さっきから、教室に来る前の女の子ナンパしてかっさらってるから♪」
「「「え…?」」」
***
漣「あ、ねぇ…そのお菓子、誰にあげるの?」
「え?えっとこれは…藤沢先輩に…///」
漣「そっか…」(哀しそうに目をそらす)
「桐山先輩?」
漣「……」(ジッと目を見つめる)
「ドキッ///」
漣「残念だな…
俺は…君からのお菓子がもらえれば、それでいいんだけどな」(ニコッと微笑む)
ズキュンッv
「私ので良かったら…是非もらってくださいvvv」
漣「…(ニヤッと微笑みピースサインを浮かべる)」
馬「うわぁ~…」
雅「悪い顔だぁ~…」
馬「今ので何人?」
雅「えーっと…合計15人だね」
馬「…こりゃ修も危ないかもね」
雅「今回は漣君の作戦勝ちかもな~(笑)」
***
ズ「教室に入る前の子を狙うとは…
さすがラブハンター」
荒「やっぱ目の付けどころが違うな~」
加「でもあいつ絶対女子にいつか背中刺されるな」
K「ハハッ、間違いないな(笑)
…でも、流石は修。あの団体さんには敵わないでしょ~」
そう、KENNの言うとおり、修の前には何列もの人垣ができており、男子は勿論テニミュ科の仲間ですら近づけない状態である。
そしてそれは、彼にとっても同じだった。
京「うー…人が多すぎて近づけない…
」
そう小さくつぶやき、目の前の人の多さにため息を漏らすマオ。
その手には、マオが調理実習で作ったクッキーの袋が握られていた。
京「(今日は修先輩バイトだから、渡すのはこの時間しかないし…
よしっ、思いきって俺も…!)」
ドンッ!
京「あっ…」
グシャッ
京「あぁ…っ!
」
意を決して近づこうとしたが、その瞬間女子に背中を押され手に持った袋を落としてしまった。
そして運悪くそれは修の為に集まった女子数名に踏まれてしまい、見るも無残な姿に…。
京「…っ」(急いで袋を持って教室から飛び出す)
「!
あれ…京介…?」
***
屋上…―――
京「あーあ…潰れちゃった…
せっかく綺麗に焼けたのに…」
「…京介!」
京「!修先輩…どうして?」
「いや、さっき京介に似た人影が見えた気がして…
悪い、なんか用だったか?」
京「あ、えっと、それが、その…」
「ん?
…その手に持ってるのって…」
京「あ、いやこれはっ!
」(バッと後ろに隠す)
「もしかして…、調理実習に作ったの持ってきてくれたのか?」
京「!は、はい…
で、でも落としちゃって…![]()
しかも踏まれたせいで形も不格好だから、こんなの修さんに食べさせるわけには…!
」
「……」
ヒョイッ
京「あ、ちょっ…!」
パクッ
「うん、うまい^^」
京「……」
「うん、本当うまいよ^^
甘さもちょうどいい」
修のその言葉に、思わず頬が緩んで口角を上げて微笑むマオ。
京「実は、ちょっと工夫してるんです。
砂糖を控えめにして、代わりにオレンジリキュールを入れてみました^^」
「そうなんだ。ありがとな^^」
京「えへへ///
…そ、それでその…」
「ん?」
京「いつも、ありがとうございます^^」
「!
……あぁ、どういたしまして?^^」
京「^^///」
大切な人に感謝の気持ちをこめて…。
その言葉を聞いたとき
俺にとっては、この人が一番に浮かんできました。
<End.>
マオは乙女だと良いと思った私の妄想から生まれました。笑
学校生活は楽しくていいや~ね~♪笑
ちなみにマオとしょごは同じクラスにしたい管理人です。
クラス分けとか学年決めって楽しいけど意外に難しいな~と思う今日この頃でした。笑
ではでは☆